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【島津の米】手作業の田植えを体験した島津アナ。あらためて米作りの大変さを知る!

岐阜県恵那市の「坂折棚田」を舞台に、メ~テレ(名古屋テレビ)の島津咲苗アナウンサーが米作りに挑戦!第2弾となる今回は「田植え」に挑む島津アナに密着します。

ぬかるんだ田んぼに足をとられながらも、丁寧に苗を植え付けていく島津アナ。一緒に作業をしてくれる同志とともに、今日もミッション・コンプリートを目指します

「棚田オーナー」のみなさんと、手作業の田植えにトライ!

およそ400年もの歴史を持ち、美しい山々に囲まれた傾斜地にある「坂折棚田」。

1カ月ほど前、メ~テレ(名古屋テレビ)島津咲苗アナウンサーがトラクターや鍬を駆使して耕した田んぼは、今日という田植えの日を、今や遅しと待ちわびているように見えました。

今回の島津アナのミッションは、「田植え」。機械を使わず、昔ながらの手作業で苗を植えていきます。

土起こし以来の農作業を楽しみにしていたという島津アナは、「名古屋で仕事をしている時も、田んぼのことが気になっていたんです!」と笑います。

今日も長靴着用で準備万端。いよいよ、新しいチャレンジが始まります。

田んぼ全体に水を張り、土を混ぜ返して泥状にする「しろかき」の作業は、島津アナの米作りの“師匠”である恵那市坂折棚田保存会の柘植豊生さん(以下、豊生さん)が済ませておいてくれました。

「しろかき」には、田んぼの土の表面を平らにならし、植えた苗の育ちをよくする役割があります。

この「しろかき」を施したあとの田んぼの土はとても柔らかく、歩くのもままならないくらいの状態になります。ぬかるんだ田んぼで足をとられながらの作業は、想像以上の重労働になるはずです。

ただ、今回の田植えには、心強い“同志”が集まってくれていました。恵那市坂折棚田保存会が募集した、「棚田オーナー」のみなさんです。

坂折棚田の「棚田オーナー制度」は、田んぼの1区画を貸し出し、保存会の会員とともに農作業を通じて棚田全体を守っていこうという試みです。

豊生さんいわく、集まってくれたオーナーのみなさんは、大人から子どもまで、何年間も米作りを経験してきた精鋭ばかりとのこと。「これは心強い!」と、島津アナの期待も膨らみます。

泥と格闘しながらの田植えは「ずっとスクワットしている感じ」

島津アナとオーナーのみなさんが植えていくのは、ミネアサヒという品種。およそ1カ月前に育苗箱に種籾をまき、ある程度育った状態の苗になります。

「この苗を3~4本ずつ、20cm間隔で植えていきます。植える間隔が近すぎると大きくなった時に、稲同士が触れ合ってうまく育たなくなるので、そこは注意して。ただ、あまり細かいことは気にしないで大丈夫です(笑)」(豊生さん)

“師匠”のレクチャーを受けたあと、島津アナが慎重に田んぼに足を踏み入れます。グッと踏み込むと同時に「わっ!」と声を上げる島津アナ。

「力を入れると、泥の中にニュルっと足が埋まっちゃうんですよ。想像していた以上に、体重を持っていかれる感じがありました」(島津アナ)

足場が悪く、体勢を整えるのも難しいなか、豊生さんから苗の束を受け取り、作業スタートです。

田んぼの表面に事前に引かれたラインに沿って、苗を数本ずつ挿していきます。「根本さえ埋まればOKなので、あまり深く挿す必要はないですよ」という豊生さんの指示を聞きながら、優しく、丁寧に、苗を植え付けていきます。

「1本の苗が、成長する過程で4~5本に増えるんです。3~4本まとめて植えるから、そこから20本ほどの稲が育ちます」(豊生さん)

「えっ!稲のパワーってスゴいんですね」(島津アナ)

最初こそぬかるむ足場に苦戦していた島津アナでしたが、あっという間に動きのコツを掴んだようです。

「腰をかがめ過ぎず、前屈する感じで植えていくと、やりやすいかもしれない!」(島津アナ)

前回のトラクターの運転同様、農作業に抜群のセンスを見せてくれます。ただ、相手にするのは約450平米の田んぼ。広大な空間を前に「気が遠くなりそう……」という本音もチラリ。

そんな島津アナを奮い立たせてくれたのが、作業を共にする仲間の存在でした。

横に並びながら、馴れた手つきで次々と苗を植えていく棚田オーナーのみなさんの奮闘を見て、島津アナの“やる気”が爆発!

ものすごいスピードで作業を進める子どもたちに対抗心を燃やし、「負けない!」とばかりにピッチを上げていきます。

「疲れてきたら、後ろを振り返って自分を奮い立たせました。植えた苗が、まっすぐ並んでいるのを見ると、やる気が湧いてきますから」(島津アナ)

永遠に続くかと思われた作業も、1時間を超えたあたりで終わりが見えてきました。残り3メートル。無理な体勢を続けたことで、疲労が蓄積していきます。

「腰と太ももの限界が近いです……。ずっとスクワットしている感じ!」(島津アナ)

最後は悲鳴をあげながらも、無事に田植えは終了。一緒に作業した棚田オーナーのみなさんも、満足そうな笑顔を見せてくれます。

島津アナも「体がバキバキです~!」と叫びつつ、充実感を全身で受け止めていました。

過酷な作業のご褒美は、味わい深い「郷土料理」

ぬかるんだ田んぼと格闘した1時間を終えた島津アナは、「ずっと泥の上にいたので、こうやって足が沈まない地面に上がっただけで安心感がありますね(笑)」と苦笑い。

整然と並んだ苗の列は、頑張りの証。このあと田んぼは再び水で満たされ、苗の成長を促すことになります。

さて、全身全霊をかけて農作業に奮闘したあとは、お待ちかねの“ご褒美タイム”。今回も美味しい差し入れが届いたようです。

朴葉寿司(ほおばずし)は、恵那市を含む岐阜県飛騨地方の郷土料理。酢飯に紅ショウガや錦糸玉子、山菜、魚などの具材をのせ、朴の木の葉っぱで包んだお寿司です。

朴の葉の香りがお寿司に移り、独特の風味をプラスしてくれます。朴の葉には殺菌効果もあるといわれ、朴葉寿司は山仕事や農作業に持っていくお弁当としても、古くから重宝されていたそうです。

「ちょうどこの季節になると、朴の葉が鮮やか緑になります。まさに朴葉寿司のベストシーズンです」(豊生さん)

今回いただいた朴葉寿司に使われているお米は、もちろんミネアサヒ。前回、ミネアサヒ

のおにぎりを堪能した島津アナは、あらためてその美味しさを実感したようです。

「のっている具はもちろん美味しいですけど、やっぱりお米が格別。朴の葉の香りが加わって、より味わい深くなっていますね」(島津アナ)

ともに奮闘した棚田オーナーのみなさんと、地元の家庭の味に舌鼓。ひと仕事終えて疲れた体を、優しい味わいの朴葉寿司が癒やしてくれます。

と、ここで、今日はもうひと仕事。なんと、島津アナが耕し、苗を植えた田んぼに、小さな看板を立てることになりました。自分の名前の横に、米粒のイラストを書き添えて、ご満悦の島津アナ。

「看板に名前を書かせてもらって、『私の田んぼ』感が一層強くなりました!これからの作業が楽しみ!」(島津アナ)

心強い仲間たちと力を合わせて取り組んだ作業も、これにて完了。次に田んぼを訪れる時、丹精込めて植えた苗は、どれくらいの背丈になっているのでしょうか。

全力で土と戯れた感想を、島津アナに直撃インタビュー!

「自分で育てたお米でおにぎりを作る」という島津アナのプロジェクトは、順調に進行中。田植え作業に入る前からワクワク感に満ちた表情を見せていた島津アナは、すっかり米作りの楽しさに魅了されているようです。

たくさんの仲間と一緒に、声を掛け合いながら作業した特別な1時間。どんな思いで土と戯れていたのか、感想を聞いてみました!

1カ月ぶりの作業になりましたが、今日まで田んぼのことは気になっていましたか?

もちろん、ずっと気になっていました。天気予報で、この地域の天気をしょっちゅう気にかけるようになりましたから(笑)。雨が強い日は「心配だなぁ」と思ったりして

しばらくぶりに「私の田んぼ」と再会した心境はいかがでしたか?

帰ってきたー!っていう感覚になりましたね(笑)。そして、苗を植えていくなかで、より愛着が増していったというか…。作業自体が大変だったこともあって、田んぼに対する思いがさらに強くなった気がします

前回はひとりでの作業でしたが、今回は仲間がいました。大人数での作業はどうでしたか?

みんなで一緒に作業するのって、やっぱり楽しいですね!田植えは、お子さんたちがホントに上手でした。3年、6年と経験している“ベテラン級”のお子さんたちもいて。

もう、ピュピュピュピュ~って私の倍くらいのスピードで進んでいっちゃうんです。だから、「置いて行かれちゃダメだ!」っていう意識で頑張りました

どんなところに楽しさを感じましたか?

作業しながら「腰痛いですよね~」「大変ですよね~」「あとちょっと頑張りましょう!」って、励まし合えたところですかね。作業自体は大変ではあったんですけど、終わってみるとあっという間に感じました

最初はおっかなびっくりで泥の中に足を踏み入れている様子でしたが、すぐに慣れたように見えました。

そうですね。ダンス部出身なので、体幹があるのかなと(笑)。4~5mくらいでもう、立ち方はわかりました。

ただ、1時間も前屈の体勢でいるとさすが腰にきて、終盤は足がプルプルでした。片手をついて三点で体を支える場面もあったくらい。過酷でしたね……。

大変な作業の中で、何か発見はありましたか?

田んぼの中に、おたまじゃくしや虫がいるのを見て「土の中にも世界があるんだな」と感じました。ここで栄養が作られて、それが稲に伝わって、育っていくんだなって

今回も“師匠”である豊生さんから、いろいろと教わったんでしょうか。

「20cm間隔で、苗束から3本くらいずつ千切って植える」というアドバイスをいただきました。それほど深く植え込まず、土にのせていくイメージだということも教わりました。

そんな豊生さんのアドバイス通りに作業を進めていたんですけど、疲れてくると、苗の束が千切りにくくなってくるんですよね。

だから5~6本まとめて千切ってしまったり、植える間隔が小さくなってしまったり、ということはありました(笑)

そんな奮闘の末、田植えが完了した田んぼを見て、感想はいかがですか?

今は……「カワイイな」って(笑)。愛着が深まっています。こうやって見渡すと「私が植えた列の苗、部分的にちょっと本数が多いな」とか「子どもたちが植えたところは上手だな」とか、そんな視点もあったりします

「私の田んぼ」感もより強くなった感じですか?

そうですね。前回来た時は、まだ土だけの状態でしたけど、ついに苗が植えられましたから。稲が大きく無事に育ってくれるといいな、と思いますね。

この面積の田んぼに、手作業で苗を植えるのは大変だったと思います。

本当に大変です(笑)。でも、これだけの面積があっても、収穫量はスーパーで売っている5㎏のお米30袋分、っていうことも聞いているんです。

こんなに手間をかけて、長い時間もかかって、それだけしかとれないっていうのは、衝撃的でした。お米を作るって、本当に大変なことなんですね。

地元の郷土料理、朴葉寿司のお味はいかがでしたか?

美味しかったです~!シンプルで素朴で、疲れた体に染みわたるような美味しさでした。食べる部分によって味わいや食感が違うっていうのも最高で、ペロッと食べちゃいました(笑)。

作業のあとの美味しい“ご褒美タイム”、これからもあるといいですね。

恒例になってほしいですね(笑)

これからまだまだ、作業は続きます。今後の意気込みを聞かせてください。

できることを着実にやっていきます。美味しいお米が育つことを信じて、がんばります!

暑い季節の作業に向け、準備万端で臨みたい!

田んぼには生き生きとした苗が植えられ、これからはその成長を見守りながらの作業が続きます。季節が変わるごとにやるべき仕事も増え、作業のバリエーションも広がっていくはず。

特に、もうすぐやってくる夏場の作業は、猛暑との戦いになる可能性大。

「次回は7月。おそらくかなり暑いと思います。日差し対策をバッチリしてきます。すごく汗もかくでしょうから、しっかり水分補給もしながら頑張ろうと思います」(島津アナ)

その暑い7月に予定されている作業は「草むしり」。地味な作業かもしれませんが、美味しいお米を育てるためには不可欠です。

秋空が広がるころにはお米を収穫し、絶品おにぎりを作る。その目標を果たすまで、島津アナのがんばりは続きます。

島津アナの奮闘の模様は、メ〜テレで平日6:00 – 8:00に放送されている朝の情報番組『ドデスカ!』内のコーナー企画『やればできる旬感めし ~島津の米~』でチェックできます。こちらもお楽しみに!


島津咲苗アナウンサーの挑戦を応援したい!と思ったら、こちらの記事もチェック!

溝口 敏正

フリーランスライター。趣味はハーブの栽培。

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