玉ねぎの根元を水に浸けてみた!初心者でもできる水耕栽培の楽しみ方
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捨ててしまうはずだった玉ねぎの根元を、ちょっと水に浸けてみたら……。再び芽吹く姿を見たときのちょっとした感動こそ、“再生野菜=リボベジ”の醍醐味です!リボベジ玉ねぎは、青ねぎのような葉を育てて収穫したり、小さな玉ねぎを狙ってみたり、自由研究のようなワクワク感が楽しめます。
リボベジってなに?暮らしの中で野菜を再生する楽しさ

再生野菜=リボベジ(リボーン・ベジタブル)は、調理で出た野菜くずを水に浸けて再び育てるエコで楽しい栽培スタイルです。
捨てるはずだった根やヘタから芽が伸びたり、葉がふさふさと育ったり…その姿を見ていると、なんだか元気をもらえるんです。
「忙しくて家庭菜園なんてムリ」と感じていた方も、まずはコップひとつで始められるリボベジから挑戦してみてはいかがでしょうか?
玉ねぎをリボベジすると──青ねぎ、そして小玉ねぎに!

玉ねぎの根元部分を水に浸けておくと、数日で青々とした葉が伸びてきます。これを“青ねぎ”として使えば、買い足さずに薬味や炒め物に活躍してくれる、まさにキッチンの味方です。
さらに水耕から土耕へとステップアップして、環境を整えてあげれば、小さな玉ねぎに育つこともあります。水耕とはまた違う‟育てる手応え”があって、リボベジの奥深さを実感できます。
ちなみに玉ねぎの原産地は中央アジアで、日本では江戸時代から栽培されているとか。新玉ねぎは春〜初夏にかけて出回る“みずみずしさ重視”の品種で、辛味が少なくサラダにもぴったり。初夏に収穫を迎える玉ねぎは、貯蔵性に優れた晩生品種です。
そんな1年を通してスーパーに並ぶ玉ねぎの「根」を活用できるのが、このリボベジなのです。
まずはやってみよう!簡単な水耕栽培からスタート

【用意するもの】
・玉ねぎの根付き部分(カット面を1.5〜2cmほど残す)
・コップやグラス、小さな容器
・水(毎日交換が理想)
・日当たりの良い窓辺(レース越しがベスト)

【育て方】
- 玉ねぎの根が残るように下部をカットする
- 容器に入れて根を下に向け、水を玉ねぎの下部が浸る程度まで注ぐ
- 窓辺など明るい場所に置いて毎日水を替える
- 数日で葉が伸びてきたら“青ねぎ”として使える

【ポイント】
葉が5〜10cm程度伸びたら、ハサミでカットして薬味などに活用できます。成長は比較的早く、5〜7日で発芽、2〜3週間で十分な青ねぎに!
土耕に移して“小玉ねぎ”が育てられたらリボベジ上級者!

「もっと育ててみたい」と思ったら、根が十分伸びたタイミングで土に植え替えることもできます。水耕では発芽した青ねぎを育てますが、土耕に移せば小玉ねぎの収穫を狙うことも可能です。
失敗を恐れず、ぜひ″土に還すリボベジ”という発想で楽しんでみてください。
【必要なもの】
・深さのあるプランター
・野菜用の培養土
・ネームプレート(観察記録にも便利)

【育て方】
- 白い根が15㎝ほど伸びたら土耕へ
- 深めに植えてしっかり根を張らせる
- 日当たりと風通しを確保し、水やりは土の乾燥具合を見ながら
【ポイント】
1カ月半〜2カ月ほどで、小さな玉ねぎの玉が形成されることも!もちろん途中の葉も青ねぎとして楽しめます。
育て続けるコツと、親子で楽しむ観察アイデア

玉ねぎのリボベジで気をつけたいのは、以下の3点です。
- 水を毎日交換すること(腐敗・ニオイ防止)
- 根がヌルついたら洗う or カット
- 光量が足りないと徒長しやすいので、日当たり確保 or LEDライトによる補助を検討
また、育てながら“観察レポート”をつけてみると楽しい体験になります。
- 何日目に発芽したか
- 葉の色や形の変化
- 玉ができるかの予想
- 最後はどんな料理になったか
お子さんと一緒に“キッチンの小さな自由研究”として育ててみるのもおすすめです!
収穫した葉や玉ねぎ、どう使う?

青ねぎとして育てた葉は、薬味・スープ・炒め物・納豆・チャーハンなどに活用できます。
小さな玉ねぎができた場合は、オーブンで丸焼きにしたり、スープの具やピクルスにするのもおすすめです。
刻んで冷凍保存もOKなので、氷製トレイに刻んだ青ねぎ+少量の水で冷凍しておけば、いつでもすぐに使える万能薬味をストックできます。
玉ねぎの“再生”が教えてくれる、暮らしのリズム

いつもなら捨ててしまう玉ねぎの根元から根っこが伸びて、新しい緑が育つ喜び。それは“育てる”というより、“見守る”に近い感覚かもしれません。
芽が伸び、葉が揺れ、やがて料理の一部になる。その一連の流れに、自然のリズムを感じるようになります。
リボベジは、地に足のついたエコ習慣でありながら、ちょっとした好奇心や達成感も味わえる素敵な体験。
まずは今日の料理から、玉ねぎの根を水につけてみてください。きっとそこから、新しい楽しみが始まりますよ。