ガラス容器でミニトマトを水耕栽培!おしゃれに家庭菜園を楽しもう!
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透き通った美しいガラス容器から伸びる、緑の枝。そして、赤くたわわに実った愛らしいミニトマト。そんな”映える光景”を楽しんでみませんか?
キッチン仕事の合間の時間を利用して、さほど労力をかけずに楽しむミニトマトの水耕栽培は、育ててよし、眺めてよし、食べてよしと、メリット満載。ここでは、簡単に始められて、誰もがハマること間違いなしの水耕栽培の手順とポイントをご紹介します。
ガラス容器でミニトマトを水耕栽培するメリットとは?

まず、当たり前のことですが、水耕栽培で植物を育てるということは、土を使わないということです。
結果として、栽培を始める前の土づくりの作業が必要がなくなり、準備はずいぶんと楽になります。栽培中も、土ぼこりが舞うことはなく、虫が発生するリスクも大幅に軽減され、室内での管理がしやすいというメリットもあります。

加えて、常に根が水に浸かっている状態ですから、水やりの回数も減らすことができます。ミニトマトは与える水の量の調整が比較的難しいのですが、水耕栽培であれば定期的に水を替えるだけで済みます。
また、水を満たした透明なガラス容器を用いて栽培することで、インテリア性が増すという点も見逃せません。
このように、ガラス容器で水耕栽培する方法を選ぶと、衛生的かつ手軽に、ミニトマトの栽培を楽しめることになるのです。
ミニトマト栽培に必要な道具と準備のしかた

ミニトマトの水耕栽培を始めるには、必要なものがいくつかあります。
ミニトマトの種(もしくは苗)、ガラス容器、スポンジ、液体肥料、そして水。これだけ揃えれば、ひとまず水耕栽培を始めることができます。
そのほかに、発芽促進剤、LEDライト、サーキュレーターなどがあると、より快適に栽培を進めることができます。
それでは、それぞれの道具の詳細と、選び方を見ていきましょう。
ガラス容器の選び方

ガラスの容器は、中に入れた水の量がひと目でわかるよう、透明なものを選びます。模様が付いていても問題ありませんが、水位が確認しやすいことを重視してください。
内側に模様が彫ってある容器もありますが、汚れが溜まりやすいので避けた方がいいでしょう。
形状は、成長したあとに傾かないよう、口がやや狭くなっているものを。ミニトマトが枝を広げることを考え、安定感のある形が望ましいところです。


栄養液と水の管理

ミニトマトの水耕栽培では、肥料は液状のものを使用します。液体肥料は、製品ごとに書かれた説明文を参考に、定期的に与えるようにします。
水は常に根の3分の2程度が浸るように量を調整します。夏場は水の減りが早くなるので、注視して水を切らさないようにしましょう。また、1週間に1度は全ての水を交換するようにして、清潔な環境を保ちます。
ミニトマトの種or苗の選び方

水耕栽培で育てるミニトマトの品種は、丈夫で育てやすく、あまり背の高くならないタイプのものを選ぶことをおすすめします。
具体的には、「オレンジキャロル」「アイコ」「マンマミーヤ」「レジナ」といった品種。初心者でも安心して育てられるはずです。
その他の便利なグッズも使ってみる

発芽促進剤は、ミニトマトを種から育てる際に力を発揮します。種床となるスポンジに水と一緒に沁み込ませることで、発芽を促進してくれます。
育てる場所の日当たりの悪さが気になるようなら、植物育成用のLEDライトを使用することも検討しましょう。また、ミニトマトは過湿に弱いので、サーキュレーターで定期的に風を当ててあげるのも良いでしょう。


ガラス容器を使ったミニトマト水耕栽培の手順

それでは、ガラス容器を使ったミニトマト栽培の、具体的な手順を追っていきます。
ステップ1:種まき・苗の定植

種から育てる場合は、まず、キッチン用のスポンジを使って育苗をします。スポンジを3cm角にカットして表面に切り込みを入れ、そこに種を2~3粒程度挟むようにセットします。
そして、スポンジが隠れない程度に水を張ったトレーやタッパーに浸け、たっぷり吸わせます。
発芽促進剤を使う際は、事前に水と薬剤を混ぜておきましょう。水の蒸発を抑えるために、ラップや蓋をするのがベストです。

芽が出たらラップや蓋を外し、日当たりのいい場所で育てます。本葉が2~3枚になったら間引きのタイミング。育ちの良い株だけ残します。5cmほどの丈になり、本葉が4~5枚に増えたら育苗完了です。
育った苗(もしくは購入した苗)は、ガラス容器に移します。ガラス容器には、水と液体肥料を混ぜたものを入れ、根の半分から3分の2程度が浸るよう、水量を調整します。
ステップ2:日光・温度・水分の管理

苗をセットしたガラス容器は、明るい窓辺など、日当たりのいい場所に置きます。光に当てる時間の目安は、1日6~8時間程度。
悪天候が続いたりして光が足りないようであれば、植物育成用LEDライトを使って補うことも考えましょう。
温度は、日中の間は20~25℃を保ちます。30℃を超えると生育不良の原因にもなりますから、適度に遮光するようにして調整してください。
液体肥料を混ぜた水は、常に根が半分から3分の2程度浸るように管理し、週に一度は交換しましょう。
ステップ3:追肥・栄養補給のポイント

栄養は、水に混ぜた液体肥料によってまかないます。水との配合の割合などは製品によって異なる場合がありますので、それぞれの製品に付記された説明文を読んで、適切な量を使うようにしてください。
栄養不足のまま育てると、葉が黄色くなったり、実が割れたりするので、十分に肥料を与えるようにしましょう。
ステップ4:病害虫対策のコツ

水の量が多すぎると、根腐れの原因になります。適切な水位を保てるよう、こまめにチェックしてください。
また、水温が高すぎるのも問題。およそ25℃以下が適温なので、日中に温度が上がりそうな時は遮光するなどして調整することを意識しましょう。
土による栽培と違い、水耕栽培は虫の害は比較的少なくて済みます。ただ、完全に害を受けないということでもありません。
アブラムシなどが付いた場合は市販の殺虫剤で処置してください。また、風に当てることを意識し、サーキュレーターなども使いながら過湿を防ぐことで、病害虫の害を避けることを心がけましょう。
水耕栽培したミニトマトをおしゃれに楽しもう!

緑の枝葉を広げ、赤くかわいらしい実をつけるミニトマトは、その美しいルックスで癒やしを与えてくれます。キッチンの一角に置いたり、ハンギングしたりと、レイアウトの仕方によって、SNS映えする観葉植物のような役割も果たしてくれそうです。
見た目も大切にしたいなら、ガラス容器にこだわることも必要。容器を自分なりにデコレートすることで、ミニトマトの魅力をグッと格上げすることもできるはず!
ミニトマトがより愛おしくなる、アレンジの工夫

なにはなくとも、容器を含めた全体の清潔感をキープすることが、ミニトマトをキレイに見せる第一歩。
容器には常に透明度の高い水を満たしておくことで、複雑に伸びた根の姿がはっきりと見え、独特の世界観を演出できます。
また、黄色くなった葉や伸びすぎた枝を処理して、フォルムを整えることも大切です。

ガラス容器がシンプル過ぎると思ったら、ガラス用の塗料でペイントしてはいかがでしょう。シールやマスキングテープを活用して、好みのスタイルにデコレートするのもありです。
室内でのプランターの置き場所、飾り方を工夫したいのなら、プラントハンガーを使って容器ごと吊るすのもおしゃれな選択です。



野菜の物価高はプチ栽培で乗り切ろう!

日常に癒やしと潤いを与えてくれつつ、食材まで提供してくれるのが野菜を水耕栽培することのメリット。特にミニトマトは、低コストで手軽に育てられるうえに、たくさんの実がなるというコスパ抜群の野菜です。
育成時期を微妙にズラしながら複数の株を育てれば、長い期間食卓に貢献してくれるでしょう。また、水耕栽培なら、露地栽培ほどの労力をかけず、隙間時間を活用して育てることも可能ですから、活用しない手はありません。
野菜の物価高が続く昨今、ミニトマトの栽培は、家計の助けにもなってくれそうです。
おしゃれなガラス容器で、ミニトマトの水耕栽培を始めよう!

露地の家庭菜園で野菜を育てるのも楽しいけれど、インテリア的な要素も兼ね備えたガラス容器でのミニトマト栽培は、またひと味違った魅力を感じさせてくれます。
食卓のみならず、キッチン全体を華やかに彩るミニトマトの水耕栽培に、ぜひチャレンジしてみてください。