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初心者でもできる!ケールを育てて作るフレッシュ青汁生活

ケールは「青汁の王様」と呼ばれるほど栄養豊富な緑黄色野菜。ビタミンCやカルシウムなど、健康や美容にうれしい成分がたっぷり含まれています。今回は、家庭菜園でケールを育てる方法から、収穫のタイミング、飲みやすい青汁の作り方までわかりやすく解説します。庭やベランダの小さなスペースで気軽に健康生活を始めることができますよ。

青汁の王様・ケールは栄養の宝庫!健康効果と魅力を解説

青汁と聞くと、まず思い浮かぶのが「ケール」ではないでしょうか。ケールはキャベツやブロッコリーの仲間で、ビタミンCやビタミンK、カルシウム、食物繊維などを豊富に含む“栄養の宝庫”です。

特に抗酸化作用を持つβ-カロテンやポリフェノールが多く、免疫力の維持や美肌づくり、生活習慣病予防にも役立つと言われています。

家庭菜園で収穫したフレッシュなケールを生のまま青汁にすれば、抗酸化成分やビタミンを効率よく摂取でき、農薬の心配もありません。

失敗しない!青汁に最適なケールの品種選びガイド

ケールとひと口に言っても、葉の形や色、味わいは品種によって大きく異なります。青汁に使うなら、「栄養価」「飲みやすさ」「育てやすさ」の3つを基準に選ぶのがおすすめです。

代表的な品種の特徴は次の通りです。

  • カーリーケール:葉がちりめん状で苦味が少なく、青汁初心者にも向く。生育期間が長く、収穫回数も多い。
  • ベビーケール:若い葉を収穫するため柔らかく、甘みも感じられる。短期間で収穫でき、サラダやジュースにも使いやすい。
  • レッドケール:赤紫色で抗酸化成分アントシアニンが豊富。味はやや苦めだが栄養価は高い。

苦味が苦手な方はベビーケールやカーリーケールを、ポリフェノールを多く摂りたい方はレッドケールを選ぶと良いでしょう。家庭菜園では、病害虫に強く長期間収穫できるカーリーケールが人気です。

無農薬で育てるケールの土作り・植え付け・有機肥料のポイント

ケールをおいしく元気に育てるには、まず土や植え付け、肥料の基本を押さえることが大切です。無農薬で育てる場合は、ちょっとした工夫で葉の成長や栄養価がぐっとアップします。

ここでは、土作りから植え付け、追肥まで、家庭菜園初心者でもわかりやすく順番に解説していきます。

1.土作り

ケールを健康的に育てるためには、まず土作りが基本です。排水性と保水性のバランスが良い土に、堆肥や腐葉土を混ぜてふかふかに整えましょう。風通しを良くして、湿気を抑えることも病害虫対策になります。さらに、コンパニオンプランツを近くに植えると、害虫の発生を自然に抑えることができますよ。

2.植え付け

ケールは種から育てる方法と苗を購入して植える方法があります。

【種から育てる場合】
室内で育苗すると発芽率が上がり、種まきから50〜70日ほどで収穫可能です。葉が密集すると病気が出やすいため、間隔を空けて管理しましょう。

【苗を利用する場合】
葉がある程度育った状態で植えられるため、早く収穫に進めます。定植時に根を傷めないように注意すると、株全体が元気に育ちますよ。

3.有機肥料の与え方

ケールは葉をどんどん成長させる野菜なので、窒素分が多めの有機肥料が向いています。植え付けから3〜4週間経った頃や、葉が大きく育ってきたタイミングで追肥すると、株全体の成長を促せます。

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栄養を逃さない!濃い緑色と硬さが出たら収穫の合図

収穫は、種まきや植え付けから50〜70日ほど経って、葉が濃い緑色になってある程度硬さが出てきた頃がちょうど良いタイミングです。その頃にはβ-カロテンやポリフェノールなどの抗酸化成分が比較的高い状態になるという研究結果も出ています。

収穫の方法は株元から1枚ずつ葉を摘む「間引き収穫」が基本。株全体の成長を妨げないので、同じ株から続けて収穫をすることができますよ。

青汁用には中心付近の若葉を使うと苦味が抑えられます。外葉は栄養価が高いですが、苦味が強いこともあるので用途に応じて摘み分けると良いでしょう。

栄養たっぷり!若葉中心で作る飲みやすいケール青汁

青汁を作るには、ざく切りにしたケールと水・豆乳をミキサーで撹拌するだけ。お好みでレモン汁や生姜を少量加えると、風味が豊かになります。

作り方のポイントは、中心付近の若い葉を使用して、果物や野菜を少量加えてブレンドすること。自然な甘みで苦味が和らぎ、飲みやすい青汁になりますよ。

目的別にアレンジ例を挙げてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【朝の目覚めに爽やか】
リンゴ+ケール青汁
若葉50g+リンゴ1/2個+水150ml。爽やかな甘みと酸味で、すっきりした朝のスタートにぴったりです。

【運動後の栄養補給に】
オレンジ+ケール青汁
若葉50g+オレンジ1個+水100ml。ビタミンCたっぷりで、運動後の疲労回復や水分補給にも最適。

【小腹がすいた時に】
バナナ+ケール青汁
若葉50g+バナナ1本+水または豆乳150ml。クリーミーで満足感があり、小腹を満たしながら栄養補給できます。

【野菜感をしっかり楽しみたいとき】
人参+ケール青汁
若葉50g+人参1/2本+水100ml。β-カロテンや食物繊維が豊富で、野菜をしっかり摂りたい時におすすめです。

作った青汁はフレッシュなうちに飲むのが栄養を保つコツ。もし冷蔵保存する場合でも、1日以内に飲み切ることをおすすめします。長時間の保存はビタミンCやポリフェノールの減少につながるため注意しましょう。

安心の自家製青汁で健康習慣を身につけよう

家庭菜園で育てたケールを使った自家製青汁、意外と手軽で、そんなに難しくなさそうな気がしませんか?

庭やベランダのちょっとしたスペースでも始められますし、なにより自分で摘んだばかりの葉で作る一杯は、フレッシュさも安心感も市販のものとはひと味違います。「何が入っているか分かる」というのは自家製ならではの強み。

朝食や軽い間食に一杯加えるだけで、自然に野菜の摂取量を増やすこともできますよ。まずは小さなプランターや数株の苗から始めてみませんか?

山口 美樹

アロマテラピーアドバイザー/パン教室講師/看護師。観葉植物や苔テラリウム、多肉植物から始まって、家庭菜園でハーブと野菜を育て始めました。収穫したものをどうやって料理しようか考えるのも楽しみのひとつです。

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