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夏の水分補給に!レモンバームやタイバジルで「ハーブウォーター」作り

年々暑さが厳しくなっている日本の夏。水分補給や冷却グッズなど熱中症対策が欠かせません。暑さ対策を少しでも楽しめるように、ハーブを活用してみませんか?例えば、夏にぴったりな「レモンバーム」は、レモンのような爽やかな香りを感じられるので、ドリンクや料理に使うとさっぱりとした風味が楽しめます。今日はレモンバームの育て方から、夏に育てやすいハーブの紹介、収穫後に作りたいハーブウォーターのレシピなどを紹介します。

育ててみたい!夏におすすめのハーブ

暑い夏はさっぱりとした香りや味わいを食卓に取り入れたいもの。ハーブを活用すると簡単に風味を変えられるので便利です。ここでは夏におすすめのハーブを紹介します。

【おすすめ1】レモンバーム

まずおすすめしたいのが「レモンバーム」です。レモンバームは、シソ科コウスイハッカ属の多年草で、南ヨーロッパを原産地としています。学名は「Melissa officinalis」。

Melissaは古代ギリシャ語で「ミツバチ」を意味し、レモンバームの香りをミツバチが好むことからその名がついたと言われています。officinalisは、ラテン語で「薬用(薬効)」を表しているそうです。

レモンバームには「シトラール」という、レモンと共通する香りの成分が含まれているため、爽やかな香りを楽しめるのが特徴です。

酸味はないのでさまざまなドリンクや料理に活用できるほか、緊張を緩和させる、鎮痛作用、不眠症、抗アレルギー、抗菌などにも有効とされています。

薬がなかった時代から重宝されてきたハーブです。現代では入浴剤やアロマテラピー、ポプリなど幅広く活用されています。耐寒性が強く、丈夫なので家庭菜園初心者でも育てやすいです。

【おすすめ2】タイバジル

シソ科の一年草である「タイバジル」もおすすめです。熱帯地域を原産地としたタイバジルは、爽やかな甘みとスパイシーな風味が特徴。

タイ料理やエスニック料理にぴったりなハーブです。スイートバジルに比べて味が強いので、煮込み料理にもおすすめです。苗で育てる場合は5月下旬〜7月頃に植え付けを行い、6月〜10月頃に収穫を行います。

レモンバームの育て方

ここからはレモンバームの育て方を紹介します。レモンバームは繁殖力が強いため、プランター栽培がおすすめです。ベランダで育てられるので、家庭菜園初心者の方でも栽培しやすいですよ。

レモンバームの栽培に必要なもの

レモンバームを育てるために必要なアイテムは以下の通りです。

・レモンバームの苗
・プランター
・培養土
・鉢底石、鉢底ネット
・防虫ネット
・備品(スコップ、軍手、ジョウロ、ハサミ)

初心者の場合は種から栽培するのではなく、ある程度育った苗を使うと失敗しにくいです。苗やプランターはネットショップやホームセンターなどで準備してください。

苗は葉がイキイキと元気で、鮮やかな緑色のものを選ぶといいでしょう。プランターは8号(直径24cm)ほどのサイズを揃えてください。繁殖しやすいので、小さすぎないサイズ感の製品がおすすめです。培養土はハーブ栽培専用のものを使うと楽チンです。

苗の植え付け〜水やり

レモンバームの苗の植え付け時期は4月〜5月、または9月〜10月です。まずはプランターに鉢底石と鉢底ネットを入れて、培養土を入れていきます。

いきなり培養土を入れないのは、プランターの底から土が流れ出るのを防いだり、害虫が侵入したりするのを防ぐためです。必ず石とネットを入れるようにしてください。

8号のプランターで1株、大きなプランターを使う場合は、20〜30cmほど開けて植えていきましょう。苗を入れたら優しく土を根元まで被せて、たっぷりと水をあげたら準備は完了です。

基本的に日当たりの良い場所にプランターを置いて育てます。レモンバームは乾燥に弱いので、土が乾きすぎないように注意し、水をあげる際はプランターの底から流れ出るくらいたっぷりとあげます。

なお、日差しが強すぎる場所に置くのはNGです。葉焼けしてしまい、葉が茶色くなったり固くなったりするため、真夏はこまめに様子を観察し、日陰に移動させるように工夫するといいでしょう。ベランダに日陰ができにくい場合は、遮光用ネットやすだれなどを活用してください。

収穫〜保存方法

レモンバームは葉が茂っている時期であれば、いつでも葉を収穫できます。特に葉が十分に育った春〜秋にかけて収穫を行います。ハサミを使って丁寧に切り取ってください。

なお、花が咲いた後は香りが弱くなると言われているので、気になる方は6〜7月の開花期前に収穫するといいでしょう。

レモンバームの香りは失われやすいので、収穫後は早めに使ってください。長期保存したい場合は乾燥させましょう。

室内で「水耕栽培」をするのもおすすめ

日中なかなか家にいられず、ベランダでの栽培が難しい方には、室内での水耕栽培もおすすめです。

水耕栽培する場合は、苗ではなく種を使います。必要なものは専用の容器、スポンジ、水です。容器にスポンジと水を入れて、水を吸わせたスポンジに種を2〜3粒ほど植えたら準備はOK。

20℃~25℃の室温で2週間ほどで発芽し育っていきます。

〈関連記事〉

LED水耕栽培キットで始める、失敗しないキッチンガーデン

レモンバームを育てるときの注意点

レモンバームは繁殖力が強いハーブのため、気がつけばプランター内で葉が密集していることも。放置してしまうと蒸れて害虫がつきやすくなるため、葉が増えてきたらこまめに剪定を行いましょう。

古くなった葉を取り除けば、株全体の健康維持にもつながります。

レモンバームを活用してみよう!

収穫したレモンバームを活用してみましょう。ここでは夏におすすめなハーブウォーターの作り方をはじめ、ハーブティー、サラダなどの活用アイデアを紹介します。

【アレンジ1】ハーブウォーター(デトックスウォーター)

〈材料〉
・レモンバームの生葉、タイバジルなどお好みのハーブ
・お好みのフルーツ、野菜
・ミネラルウォーター


〈作り方〉
1:レモンバームをはじめとする、お好みのハーブを軽く水洗いする
2:フルーツや野菜を適当な大きさに切る
3:ピッチャー容器にフルーツ、野菜、レモンバームを入れて水を注ぐ。冷蔵庫で数時間冷やしたら出来上がり

ハーブウォーターは、ミネラルウォーターにお好みのハーブやフルーツ、野菜などを入れて数時間漬けた水のことです。ハーブやフルーツの栄養素が水に溶け出しているため、ミネラルやビタミンなどが摂取できます。熱中症対策として夏の水分補給におすすめのドリンクです。

レモンやミント、グレープフルーツ、冷凍ベリーなどを入れても楽しめます。見た目も華やかになりますよ。

【アレンジ2】ハーブティー

〈材料〉
・レモンバームの生葉
・熱湯
・お好みではちみつ


〈作り方〉
1:レモンバームを軽く水洗いする
2:ティーポットにレモンバームを入れて熱湯を注ぎ、しばらく蒸らす
3:カップに注いで出来上がり。お好みではちみつを加えても◎

爽快感のあるフレッシュなハーブティーです。レモンバームはハーブティーが苦手な方でも飲みやすい味わいですよ。使用するレモンバームの生葉、熱湯の量、蒸らし時間はお好みで調整してください。リラックスしたいとき、寝る前などにおすすめです。

【アレンジ3】サラダ

〈材料〉
・レモンバームの生葉
・お好みの野菜、フルーツ
・ドレッシング

〈作り方〉
1:レモンバームを軽く水洗いする
2:野菜やフルーツを洗い適度な大きさにカットし、水気を切る
3:レモンバームをちぎってサラダに加え、ドレッシングをかけたら出来上がり

いつものサラダにレモンバームを加えた、爽やかさのある一品です。サラダの味わいがマンネリ化しがちなときこそ、ハーブを使うと簡単に印象が変わりますよ。サラダにのせるだけではなく、刻んでドレッシングに混ぜ込むアレンジもおすすめです。

レモンバームの香りを暮らしで楽しむアイデア♪

レモンバームはドリンクや料理にアレンジするほか、ライフスタイルを心地よくするために活用する方法も◎

例えば「入浴剤」として使うアイデアです。レモンバームの生葉をそのまま浴槽に浮かべたり、乾燥させた葉をネットに入れて浴槽に入れたりするだけで、爽やかな香りが楽しめます。

レモンバームには気持ちを落ち着かせる効果があると言われているので、日々忙しくストレスが溜まりがちな人はぜひ試してみてください。

レモンバームを育ててみよう!

ベランダ栽培でレモンバームを育てる方法について紹介しました。

レモンバームは丈夫で家庭菜園初心者にも育てやすいハーブです。レモンのような爽やかな風味が楽しめるので、さまざまなドリンクや料理に活用できます。中でもハーブウォーターは見た目も華やかで夏の水分補給にもぴったりです。

暑さ対策も兼ねて、ベランダでレモンバームを育ててみませんか?

〈関連記事〉

水やり不要?乾燥に強いローズマリーで節水ハーブガーデン

田中青紗

ライター/作家。Web媒体を中心に、取材記事やエッセイ、短編小説などを寄稿。食や暮らしにまつわるジャンルが好きです。ベランダでハーブ栽培にも挑戦しています。 ◼︎Instagram:@tanakaasa_life ◼︎note:https://note.com/tanakaasa_life

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