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親子で挑戦!豆苗を育てておいしい一品を作ろう

手頃な価格で買いやすく、栄養素もバッチリな豆苗。食べ終わったあとには再生栽培も可能な豆苗は、まさに家庭の味方とも言える野菜です。

ただ、実際に再生栽培にトライしてみたはいいけれど、適当に育てていたらカビが生えたり、腐ってしまったり…。なんて経験をした人もいるのでは?

ここでは、豆苗の基礎知識から再生栽培の方法はもちろん、日々のお手入れや注意点、収穫までのポイントなどを紹介しています。

そもそも豆苗とは?

豆苗は言うなればエンドウマメの赤ちゃん。スプラウトと呼ばれる、種をまいて1週間程度で収穫する発芽野菜のひとつで、多くの栄養や酵素が含まれています。

そのなかでも豆と緑黄色野菜のいいとこ取りの豆苗は、抗酸化作用のビタミンA、C、E、骨生成に関わるビタミンKに加えて、葉酸やナイアシンなどのビタミンB群、βカロテンやカリウムを含むだけでなく、豆類に多く含まれる良質なたんぱく質も持ち合わせています。

スーパーマーケットなどで100円前後で買えるうえ、年間通していつでも食べられる点も◎。種部分を使い、誰でもすぐに再生栽培を始められるのも人気の理由のひとつです。

親子で豆苗栽培に挑戦!自由研究や食育にもぴったり

再生栽培とは、野菜などのかけらを育てて再収穫する栽培方法のこと。

特別な道具が必要だったり、収穫まで時間のかかる一般的な家庭菜園と違い、豆苗の再生栽培は水を貯めるお皿があればすぐにスタートでき、日々のお手入れも子どもでも簡単にできちゃいます。

しっかり面倒を見てあげれば1週間程度で再収穫でき、なによりも日々の成長がひと目でわかるのが◎。豆苗栽培は、親子で挑戦する初めての家庭菜園にピッタリなんです。

準備するもの

1番大事な豆苗(の根株)は、スーパーで売られているもので問題ありません。葉のハリがよく、茎がしっかりとしたものを選ぶとよいでしょう。

豆苗の再生栽培に必要なモノですが、水をためられる容器ならOK。豆苗のスポンジがひたひたになるくらいの水を入れるので、深めのモノが理想的です。

自宅にある深型のタッパーやトレーなどをそのまま使用してもよいですし、お子さんと一緒に工作から始めたい場合は、2Lペットボトルの1面をカットして使うのもアリ。

「ハイポネックス」など、水でうすめて与えるタイプの速効性の肥料を使うと、より生育が促進されるでしょう。

豆苗栽培を始めよう!

豆苗の再生栽培に必要な道具が揃ったら早速栽培開始!ケガの危険も比較的少ないので、積極的にお子さんにトライしてもらいましょう。

豆苗をカットする

まず豆苗をカット。カットする場所の目安は“1番下の葉の上”。新芽は葉の付け根などから出やすいので、茎に葉を1枚残すイメージでカットします。

食べられる分が減ってなんだかもったいないような気もしますが、こうすることで再び収穫できますし、再収穫までの時間も短くなります。

また、カットしたあとにそれぞれをほぐす必要はありません。種や根っこが密集したまま栽培するのでそのままでOK。

お子さんに包丁の使い方を教えてあげるよい機会かもしれません。小さいお子さんなら調理バサミなどを利用するのも◎。しっかりコミュニケーションをとって安全に行いましょう。

容器に水をはり、豆苗を浸す

カットができたら、水を張った容器に豆苗を浸します。使う水は水道水で問題ありません。市販されている豆苗の多くはスポンジに根が張っていますが、そのスポンジがひたひたになるくらいまで水を張りましょう。

ちなみに、より愛着をもって育てるきっかけ作りに、容器選びやデコレーションにこだわるのもオススメ。

お絵かきが苦手なお子さんには100円ショップのステンシルシートなんかを準備してみてもいいかもしれません。

明るい窓辺において手入れする

豆苗を育てるなら陽の光は必須!豆苗は明るい場所を好むので、日当たりのよい場所に置いて育てましょう。

注意点としては、直射日光を避けること。直射日光に当たり続けると葉や茎が固くなりやすく、特に夏場は水温が上昇して枯れる原因になることがあります。

明るい日陰や、室内の適度な明るさの場所を選ぶと安心です。

室内照明でも生育可能ですが、日光で育てた場合に比べて食味が落ちがちだということも、知っておくとよいかもしれません。

再収穫までの時間が早いこともあり、1日で結構伸びる豆苗。お子さんにとっても植物が成長する様子を間近で体験できる貴重な機会ですから、豆苗の成長日記を一緒に書いてみてはいかがでしょうか?

収穫する

栽培スタートして1週間から10日前後が収穫の目安。全体的な背丈が購入時くらいまで育ったら収穫しましょう。もう一度再生させる場合は、最初のカット同様に“1番下の葉の上”でカットします。

ちなみに水だけで栽培する場合、豆の養分だけで育てているので、徐々に養分が減り生育に影響が出始めます。再生させるのは、2回を目安にしておくとよさそうです。

自分の手で栽培したものを収穫する経験って、お子さんに限らず意外と大人も少ないもの。これまでの豆苗の成長の様子も思い返しながら、親子で収穫体験を楽しんでください。

豆苗栽培の注意点

ここで、豆苗栽培の2つの注意点を整理しておきましょう。1つ目は先程も述べたとおり「直射日光を避ける」ということ。

2つ目は「水の入れ替えを怠らない」ということです。水は1日1回のこまめな交換がマスト。交換頻度が少ないと、水が濁り腐りやカビの発生などに繋がります。

蒸発した分を継ぎ足すのではなく、容器の水を一度捨て、新しい水を注ぐと◎。このとき、一緒に容器のヌメリや汚れも洗っちゃいましょう。

毎日水を交換しないといけないのはちょっと面倒かもしれませんが、その分成長を楽しめます。

育てるだけで終わりじゃない!収穫した豆苗で料理をつくろう!

豆苗が収穫できたら、待っているのは美味しい料理。せっかく栽培したのなら料理にも挑戦してみましょう。

アクがない豆苗は、生のままサラダや付け合わせにして食べてもよいですが、再生栽培させた豆苗は、衛生面を踏まえ、火を通して食べるのがよさそうです。

火を入れて調理する場合は、豆苗の特徴であるシャキシャキした歯ごたえを楽しめるように、サッと炒めたり、短時間で湯がくくらいの調理方法がおすすめ。

豆苗のフレッシュさを活かしたシンプルな料理なら、お子さんでも一緒にトライしやすいですし、他の葉物野菜と組み合わせて作る野菜炒めなどは、複雑な包丁さばきも必要ありませんね。

親子で豆苗栽培に挑戦した感想を聞いてみた!

豆苗栽培をしたことのある編集部員に、やりがいや楽しさ、奥深さを聞いてみたところ、以下のような声が寄せられました。これらの言葉には、豆苗栽培の魅力がぎゅっと詰まっています。

編集部 大西

親子で豆苗栽培に挑戦してみたのですが、手軽さと楽しさに感動しました!特別な道具もいらず、収穫までの時間が短いので子どもも飽きずに取り組めます。

編集部 溝口

毎日グングン成長する姿が見られるので「今日もお世話する!」と自ら進んで水交換をするほど夢中に。収穫時には達成感を共有でき、「次は水菜やサニーレタスに挑戦したい」と、次の目標も生まれる素敵な体験になったようです。


親子で取り組むことで得られる手軽さや楽しさはもちろん、植物の成長を間近で見守る感動や、自分で育てたものを収穫する達成感など、何気ない日常に特別な彩りを与えてくれる体験だということがわかりますよね。

あなたも親子で豆苗栽培を始めてみよう!

少しのスペースと空き容器があれば始められる手軽さが、豆苗栽培の魅力です。簡単な手順で育てられ、成長スピードも早いので、子どもたちも飽きずに楽しめます。

水を交換するなどの毎日の作業を通じて、植物を育てる喜びや達成感を実感できるのも大きなポイントです。


また、収穫後は親子で一緒に料理をすることで、食べ物の大切さを学ぶだけでなく、包丁や調理器具の扱い方を学ぶ機会にもなります。豆苗栽培を通じて、植物の成長とともに子どもの成長も見守る楽しさを体験してみませんか?

山口健壱

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