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壁面菜園で「プチ自給自足」。育てるならラディッシュがおすすめ!

畑を作ったり、たくさんのプランターを並べたりする広いスペースがなくても、野菜を育てることはできます。都会暮らしの中での「プチ自給自足」を目指して、家を囲むフェンスや部屋の壁を活用した、「壁面菜園」を始めてみませんか?今回は、壁面菜園の始め方と、そこで育てるのに最適なラディッシュの栽培方法をご紹介します。

省スペースで野菜を作りたい人の味方、「壁面菜園」の魅力

壁面菜園とは、その名の通り、屋外に設置されているフェンスの壁面や建物の外壁、室内の壁に、プランターを配置して野菜を栽培する手法です。

メッシュパネルやS字フックを使って、お気に入りのプランターをレイアウト。何の変哲もない壁面を、緑あふれる立体的な菜園へと変貌させましょう。

野菜やハーブを育てれば、プチ自給自足生活を実践できると同時に、日常的に植物と触れ合う、自然の癒やしに満ちたライフスタイルも実現できます。

壁面菜園で空間を”おいしく”彩る方法

壁面菜園を作りやすいのは、庭やベランダに設置されているメッシュ形状や格子状のフェンス。格子を利用して紐やフックを引っかければ、ネジ穴を開ける作業もなくプランターや鉢を設置することができます。

フェンスに市販のメッシュパネルを括りつけて、フックをかけるポイントを増やしてもいいでしょう。

フェンスやメッシュパネルにS字フック結束バンド麻紐などを駆使して、プランターを吊るしていきます。横幅のあるプランターを使う場合は、市販のスチール製メッシュバスケットをパネルに固定し、そこに置くと安定します。

苗を植えるなら、縦型のプランターを、種から育てるなら横型のプランターを使うといいでしょう。
市販のプラスチック製のプランターを使ってもいいですが、軽量で丈夫な牛乳パックをプランター代わりに使うのもありです。

牛乳パックの底に目打ちで小さな穴を開けて余分な水が抜けるようにして土を入れれば、エコでコスパ抜群のプランターになります。

壁面菜園で育てるのにおすすめの野菜は「ラディッシュ」

壁面菜園ビギナーにおすすめなのは、ラディッシュです。種が大きく病害虫にも強いという、初心者にも育てやすいという特徴を備えています。

また、「二十日大根」という別名の通り、種をまいてから1カ月程度で収穫できるのも嬉しいところです。

ラディッシュの種まきから収穫までの手順

それでは、ラディッシュの種まきから収穫までにやるべきことを見ていきましょう。

ラディッシュが芽を出すのに最適な気温は15~25℃くらい。発芽後に生育するためには15~20℃くらいが適温だと言われています。冬の寒い時期、真夏の猛暑は避けるようにして、春先か秋ごろに種をまくのが良いでしょう。

種まき

土は培養土を使います。プランターに土を入れたら、深さ1cm程度の溝を作ります。そして、溝にラディッシュの種を1cm間隔でまき、軽く土をかけ、表面をそっと押さえて整えます。これは「すじまき」というまき方です。

土の表面に1cm間隔でパラパラと種をまき、その上にまんべんなく土をかける「ばらまき」というまき方もあります。どちらの方法でもOKです。

種をまいたら、プランターの底穴から水が流れ出るくらい、たっぷりと水やりをしましょう。プランターは、できるだけ日当たりの良い場所に配置するようにしてください。

発芽後の水やりは、土の表面が乾いたら。水をやりすぎると生育が滞るので、注意が必要です。

間引き

発芽し、双葉が拓いたタイミングで間引きをします。芽と芽の間を3cmほど開け、隣の芽と触れ合わないようにします。できるだけ元気のある芽を残すのが原則です。

間引きをしたあとは芽が倒れやすくなっているので、残した芽の根元に土を寄せ、しっかりと固定するようにしてください。

収穫

種をまいてから27日から30日ほどで、収穫のタイミングが訪れます。本葉の数の目安は6~7枚。土の表面に膨らんだ根が2cmほど顔を出したのが見えたら収穫します。

葉の付け根をつまむようにして、グッと引き抜くときれいに収穫できます。

収穫の時期が遅れると、根の表面が割れたりすることもあるので、ベストなタイミングを見計らってください。

秋まきの場合、冬に向けて気温が低くなっていくことで成長が遅くなるので、収穫が1カ月ほど遅くなることもあります。成長具合には常に目を配るようにしましょう。

狭いスペースで楽しむ壁面菜園の設置例

室内のより制限のあるスペースに、壁面菜園を作ることも可能です。作り方自体は屋外のフェンスを使う時と同じですが、賃貸の物件の場合、室内の壁にピンやネジの穴を開けても大丈夫かどうかを、事前に確認しておきましょう。

穴を開けても問題ない場合は、ねじ込み式のフックを取り付け、メッシュパネルを吊るします。木製の板を壁に取り付け、その板に複数のフックをねじ込んで使うという方法もおすすめです。

穴を開けられない場合は、ホームセンターなどで販売されている、両面テープ式のフック跡の残りにくいフック壁に傷をつけることなく設置できる棚などを活用してもいいでしょう。

ほかにも、大型のパーテーションやスチール製のラダー型ハンギングラックなどを用いる方法も試す価値があります。

よくあるトラブル対策と成功のコツ

壁面菜園で最も注意すべきは、耐荷重の問題です。プランターの重みに耐えかねてフックが曲がったり、ベースとなるメッシュパネルが傾いたりすると、プランターが落下する危険もあります。

使用するフックなどのパーツの耐荷重は事前にチェックしておきましょう

また、屋外で風雨にさらされる環境にあると、パネルやプランターを固定している紐やフックが劣化して破損する恐れもあるので、定期的に状態を確認する必要もあります。

室内に壁面菜園を作る際は、前述の通り、「壁に穴を開けても大丈夫か」をきちんと確認するようにしましょう。

また、たくさんの植物を育てる過程で、壁や床を汚してしまう可能性もあります。賃貸物件の場合は退去時のトラブルの元にもなりかねませんので、十分に配慮したほうがいいでしょう。

成功のポイントは、露地の菜園と変わりなく、丁寧かつ、こまめに管理をすることです。栽培する野菜や観葉植物の生き生きとした姿をキープすることができれば、収穫の喜びだけでなく、緑に囲まれた自然派ライフを味わうこともできるはずです。

都会での「プチ自給自足」を加速させる、壁面菜園を始めよう!

「野菜を育てたいけれど、場所がない」。そんなお悩みは、壁面菜園で一挙に解決することがおわかりいただけたかと思います。

毎日の食材を育てるやりがいと、すくすくと育つ植物からの癒やしが同時に手に入る壁面菜園は、日常生活に充実感と潤いを与えてくれるでしょう。

スペースを有効に使う方法、見た目にも楽しいプランターのレイアウトを考えるだけで、ワクワクしてきませんか?

共感してくださったみなさん。ぜひ今日から、壁面菜園で都会の「プチ自給自足」を始めてみてください。

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溝口 敏正

フリーランスライター。趣味はハーブの栽培。

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