水と日差しでぐんぐん育つ! 空芯菜の再生水耕チャレンジ
CONTENTS
夏野菜として人気の空芯菜。スーパーにも並ぶお馴染みの野菜ですが、切った茎を水に浸けるだけで、また新しい葉をぐんぐん伸ばしてくれるんです!発根したら土に植えてさらに収穫も可能。今回は、そんな“リボベジ空芯菜”の育て方から、おいしい活用アイデアまで、やさしく解説します。
野菜を再生栽培するリボベジ。空芯菜でチャレンジする魅力とは?

「リボベジ(リボーン・ベジタブル)」とは、調理で切り落とした野菜の根元や茎を水に浸けて再び育てる、再生栽培のこと。空芯菜は特に生命力が強いので、リボベジ初心者におすすめの野菜です。
捨てるはずだった茎から新しい芽が出てくる驚きと、さらにそれを料理に使える喜び。リボベジには、節約やエコ以上に、やさしく育む生活が詰まっています。
夏に強い、東南アジア生まれの元気野菜。空芯菜の再生栽培とは?

空芯菜は東南アジア原産で、茎が空洞になっていることから「空芯菜」と呼ばれています(エンサイ、ヨウサイと呼ぶことも)。栄養価が高く、ビタミンA・鉄分・カルシウムが豊富で、夏バテ防止にもぴったり。
もともと暑さに強い野菜なので、夏場に再生栽培するのに最適です。

ただし、水耕だけだと長期育成は難しいため、発根後に土に移すのが成功の秘訣。水耕では根腐れしやすく成長が止まることが多いため、土耕へ移すことでしっかりと育ち続け、わき芽も増えて収穫量が格段にアップします。
簡単に育つリボベジ空心菜!失敗しないコツとは?

【用意するもの】
- 空芯菜の茎(葉を2〜3枚残す)
- コップやグラス、縦長の容器
- 水(毎日交換が理想)
- プランター&野菜用培養土(移行時)
- 日当たりの良い窓辺


【育て方】
- 茎を10〜15cmほど残してカット(下葉を取り除き、上部に2〜3枚葉を残す)
- 下半分を水に浸け、窓辺など日当たりの良い場所に置く
- 3〜5日で発根 → 10日前後で土耕へ移行
- プランターに植えて日当たりを確保。水やりは土の乾燥具合を見ながら調整

【ポイント】
リボベジ空心菜を成功させるコツは、上部の葉を2〜3枚残しておくこと。葉が残っていることで、光合成によって発根・成長するためのエネルギーが作られます。
茎だけだと成長点が失われやすく、再生が止まってしまうことも。水耕後に土に移す際も、葉があることで環境適応がスムーズになります。
また、水耕段階では特に夏場の水腐れ防止が大切。毎日水を替えて、腐敗やニオイの発生を防ぎましょう。
切っても切っても伸びる楽しさ!おすすめ料理は炒め物だけじゃない?

空芯菜は茎を切ると、わき芽がどんどん出てきます。これが“切っても切っても育つ”と言われるゆえん。伸びすぎる前にこまめに収穫するのがおすすめです。若い茎のほうが柔らかいので、料理にも最適です。
空芯菜はクセがなく、シャキシャキ感が魅力。にんにくや唐辛子と一緒にごま油で炒める「空心菜の中華炒め」が定番ですが、他にもナンプラー炒めでタイ風に、さっと湯がいておひたしに、スープの青菜としても活躍してくれます。
空芯菜のリボベジで“育てる暮らし”を味わおう

空芯菜をリボベジすると、毎日のキッチンに小さなグリーンがどんどんと増えて、見ているだけで楽しくなります。
水に挿した茎から根が伸び、新しい葉が育ち、土に移すとさらにぐんぐん成長。節約やエコだけじゃない、手間を楽しむ暮らしを、リボベジ空心菜でぜひ体験してみてください。