【島津の米】最高のおにぎりへ。坂折棚田でミネアサヒを手刈り収穫&はざかけ!
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メ~テレ(名古屋テレビ)の島津咲苗アナウンサーが、最高のおにぎりを振る舞うことを目標に米作りに挑戦する企画もゴール間近。心を込めて育ててきたミネアサヒを、いよいよ収穫します。昔ながらの手法で、ひと束ずつ稲を刈り取る作業は、想像を超える大変さ。島津アナの“最後の戦い”が、今、幕を開けます。
収穫期を迎え、黄金色に輝く棚田の光景に感動!

メ~テレ(名古屋テレビ)の島津咲苗アナウンサーが米作りに挑戦中の坂折棚田周辺は、少しずつ秋めいた表情を見せ始めていました。

前回、暑いなか雑草取りをした時にはまだ青々としていた島津アナの田んぼも、一面、美しい黄金色に。
トラクターでの田おこしに始まり、田植え、草取りと、島津アナが精魂込めて手を加えてきた田んぼが、いよいよ稲刈りの時期を迎えました。
「暑い時期が続いたり、大雨が降ったりで心配だったんですけど、こんなに立派に育ってくれて……感動です」(島津アナ)

気候変動が世界中で問題視される昨今、田んぼの水の管理や害虫対策は、難しさを増していると言われています。
そんな環境下でもたわわに実った米を前に、感慨深げな島津アナ。普段から田んぼの管理をしてくれていた、島津アナの米作りの“師匠”でもある恵那市坂折棚田保存会の柘植豊生さんも、「思っていた以上によく育ちました。上出来ですよ!」と太鼓判を押してくれました。

米を育てること自体はここまで順調。収穫量も十分です。この田んぼでやるべきことは、残すところ稲を刈り取るだけ……でしたが、その作業は、これまで経験した田植えや草取りよりもハードなものだったようです。
一束ずつ鎌で刈る重労働。チームで挑めば怖くない

現代の稲作作業では、「コンバイン」という農業機械で一気に大量の稲を刈り取ります。コンバインは稲を刈るだけでなく、稲から籾(もみ)を外す脱穀までを一度にこなしてくれる便利な農機。
ただ、今回の稲刈りでは、そんな文明の利器は使いません。あくまでも手作業。鎌を片手に、一束ずつ稲を刈り取っていきます。

「稲刈りの鎌は特殊な形をしていまして、刃にノコギリのようなギザギザがついています。これを使ってザクザクと稲を根元から刈り取っていきます」(豊生さん)

なんとなく作業のイメージはできます。「ただ、この田んぼの稲、全部をひと束ずつ?」と、尻込みしかけた島津アナのもとに、強力な援軍が駆けつけてくれました。
田植えの時にも一緒に作業した、坂折棚田保存会の会員のみなさんです。経験豊富な仲間の助けがあれば、重労働も怖くない!全員揃ってあらためて気合いを入れ、稲刈りがスタートしました。

早速田んぼに突入し、しゃがみ込んで稲を刈り取る島津アナ。地面はまだ水を含んでいて、力を込めると足がズブズブと沈んでしまう状態ですが、バランスを取りながら作業を進めていきます。

「刈るのに結構力が必要ですね。一束をうまく一度に刈れないなあ……」(島津アナ)
力の加減や鎌を引く角度が定まらず、はじめは悪戦苦闘していた島津アナでしたが、周りの仲間の仕事ぶりを見ながら徐々にコツを掴んでいきます。

「ザクザク刈れると、気持ちいい!」(島津アナ)

稲刈りチームの面々は、田んぼの端と端に分かれ、幅2~3メートルの道を作るように、双方向から刈り進みます。
やがて、田んぼの中央付近でお互いが顔を合わせると、1本の太い道ができあがりました。そして生い茂る稲の間に道を作るように刈っていったのには、理由がありました。
刈った稲は束ねて、干す。美味しい米に進化させるコツ

稲を刈り取って何もなくなった空間には、「はざ」と呼ばれる物干しのような棚が設けられます。そして、そこに刈り取った稲の束をかけて乾かします。
束にした稲をはざに引っ掛け、日光をふんだんに浴びさせることで、米は栄養が凝縮され、味わいも深まります。

「稲を数束まとめて藁で縛り、それをはざにかけていきましょう」(豊生さん)
手際よくはざを組んでくれた豊生さんの号令で、島津アナの作業は次のステップ「はざかけ」に。もちろん島津アナにとっては初めての体験でしたが、飲み込みが早く、作業の手際はみるみるうちに上達。
途中からは、加勢に入ったロケスタッフに稲の束ね方を教えるほどの頼もしさを見せ、現場にも笑顔が広がりました。

現場では稲を刈る人、刈った稲を束ねる人、はざに掛ける人、自然と役割が生まれ、それぞれの作業がつながって、スムーズに進んでいきます。
島津アナは黙々と、時に仲間と声を掛け合いながら、楽しそうに作業に取り組んでいました。

「最初は、これ全部刈るの!?って思いましたけど、いざみんなで作業してみたら、どんどん稲が刈られて、あっという間に束ねられていくんです。やっぱり“力を合わせる”って、こういうことなんだなと実感しますよね!」(島津アナ)
作業を始めて約2時間。地面が見えないほど稲が密集していた田んぼはいつしか丸裸になり、豊生さんが組んだはざには大量の稲の束が干されている状態に。
古き良き“秋の田んぼ”の風景が、見事に完成したのでした。

一連の作業を終えると、島津アナは身体を伸ばし、すっかり表情を変えた田んぼを前にひと言「今までで一番大変な作業だったかも……」。
過酷な労働を振り返りつつも、その笑顔には充実感もにじみます。
収穫した稲はこのまま1週間ほど干され、その後、脱穀、精米されます。つやつやの白米となって、最終的な目標である“美味しいおにぎり”になるまで、もうひと息。
ここまで積み上げてきた田んぼでの成果は、おにぎりの味にも存分に反映されることになるでしょう。

心地よい疲労感の中、坂折棚田保存会のみなさんと言葉を交わす島津アナ。「やり切った感がありますね」「立派な稲に育ってよかったですよね」。
田植えの時にも力を合わせた“同志”と交わした言葉は、実際に体を使って奮闘したからこその実感がこもっているようでした。

初めて稲刈りを経験したという少年は「こんなに大変だとは思わなかった!」と笑っていましたが、それを聞いた島津アナも激しく同意。
春先から棚田に足を踏み入れ、苦労あり、疲労あり、感動ありの経験を重ねてきた島津アナにとっても、稲刈りとはざかけのダブル労働をこなした充実感は格別だったのかもしれません。
疲れた体をじんわり癒やす、甘くて優しい秋の味覚

ヘトヘトになるまで体を動かし、疲れ切っても「今日は何も喉を通らない……」とは、なりません。やっぱり楽しみなのは、作業のあとのご褒美タイム。
秋の味覚をふんだんに使ったお弁当が、疲れを吹き飛ばしてくれそうです。

「栗ごはんに、カボチャの天ぷらに、唐揚げもある!」(島津アナ)
シンプルで素朴な印象ながら、旬のものをしっかり押さえたお弁当。栗やカボチャ、サツマイモの優しい甘さが、酷使した体に沁みわたります。
「今日はかなりエネルギーを使いましたね。汗だくにもなりましたし。しっかりと補給しておかないと。うん、栗がゴロゴロ入ってます!栗ごはんと言うからには、このくらいたっぷり入っていなきゃですよね!(笑)」(島津アナ)
坂折棚田での作業はこの日がラストということもあり、周囲の風景を目に焼き付けながらのご褒美タイム。

「この景色を見ながら食べるのも、今日が最後ですよね。あらためて見渡すと、空がとっても広くて、自分がちっぽけに感じてしまいます(笑)。こうやって恵那の思い出を噛みしめながら美味しい昼ごはんを食べられるなんて、一番の贅沢ですよね」(島津アナ)
感傷的な気分に浸りながら、ご褒美タイムを満喫した島津アナ。絶品のお弁当を味わいながら、これから作る、おにぎりのイメージに思いを馳せます。
「終わるのが寂しい」。棚田での貴重な経験を心に刻む

何もなかった田んぼを耕し、苗を植え、立派に米を育てることに成功した島津アナ。田んぼで土と触れ合い、汗を流す作業はひとまず完了し、あとはおにぎりを作るのみ。
ひとつの節目となったこの日、島津アナはどんな思いで農作業をしていたのでしょうか。「今までで一番ハードだった」と漏らした一日を振り返っていただきました。
稲刈り、はざかけと、大変な作業が続きました。今の率直な感想は?
疲れました!もう10メートルも歩けないくらい、体がヘトヘトです!(笑)
今日、田んぼに来て、稲が立派に育った風景を見て、どう思われましたか?
最初に田んぼを見た時に、稲の背が高くなって、一面黄金色になって、風でユラユラ揺れていて……すごくきれいで、思わずうっとりしてしまいました。

稲の姿は田植えの時と比べたら、随分変わりましたよね?
もともと10cmくらいの小さくて軽い苗だったのが、ものの3、4カ月で腰の高さくらいまで育って、キラキラした稲穂を付けていて…。自然の力ってすごいんだなということをあらためて感じました。
鎌を使った手作業での稲刈りは難しかったですか?
最初は鎌の使い方がよくわからなくて、ノコギリで木を切るようにギコギコ動かしていたんです。でも、やっているうちにザクッと一撃で刈り取ることができるようになってきて、その感触が気持ちよかったです。

稲刈りも重労働だったと思いますが、今日の仕事はそれだけではありませんでしたね。
稲刈りがだいぶ進んだな~と思いきや、そのあとのはざかけ作業!もう、シャトルランをしてるみたいに行ったり来たりしながら、稲を集めて、束ねて、縛って、はざに掛けて。稲の束を抱えて運ぶのも大変なんですよ。やりながら、「先人たちはすごいことをやっていたんだな」と痛感しました。

今回は恵那市坂折棚田保存会のみなさんもいらして、チームワークで作業されましたね。
そうですね、ひとりではとても無理な作業でした。途中からロケのスタッフも手伝ってくれて、総動員でやったら一気に作業が進みました。嬉しかったですし、完了した時の達成感もすごかったですよね。

作業を終えて田んぼを見渡してみて、どんな感想を持たれましたか?
植わっている状態の稲ってすごく美しくて、太陽が透けて見えるのか、透明感のある黄金色、という感じがするんです。ただ、束ねて干してみると、一気に「稲感」が出ますね(笑)。ああ、稲だ、っていう。束ねたことでギュッと密集するからですかね。それが面白かったです。これから1~2週間干されて、お米が美味しくなっていくのが楽しみです。

田んぼでの作業もひと段落ですが、これまでの作業全体を振り返っていかがですか?
そうですね……田おこしから始まって、最後に稲刈りまでやらせてもらって、ある意味私にとってメ~テレアナウンサーとしての集大成になったなと思いました。ちょっと終わってしまうのが寂しいくらい。いろいろな思いがこみ上げてきました。

すっかり米作りに慣れて、今日はロケスタッフに指示を出す場面も見られましたね!(笑)
いえいえ(笑)。でも、そうですね、これまでの作業はひと通り覚えられたと思いますし、特にトラクターの運転は任せてくださいって感じです(笑)。なんなら、来年も呼んでくださいっていうくらいの気持ちでいます!

稲刈りも終わり、どんどん「米」に近づいていきますね。
そうですね。あとは精米して、お米になるのを見届けて。そして、おにぎりに。楽しみです!
先日はおにぎりの具材も決まりました。味のイメージはできていますか?
はい!松本農園さんの「かつおうめぼし」!それと、お米の味が伝わる塩むすびも考えてます。ぜひ、たくさんの人に味わってもらいたいです!

仲間たちの思いも背負って、絶品おにぎりを振舞う!

風光明媚な岐阜県恵那市の坂折棚田で繰り広げられた島津アナの挑戦。“師匠”である豊生さんの指導と、地元の方々の協力もあり、文字通り“実を結ぶ”ことになりました。
「ドデ祭で振る舞うおにぎりのために、米を作る」というテーマで始まった挑戦ではありますが、島津アナは、伝統ある棚田での作業を通じて「たくさんの気付きや、学びがありました」と振り返ります。

「毎回『すごい作業量だな。今日中に終わるのかな』って思うんです。ただ、夢中で手を動かして、ふと振り返ると、自分が植えた苗の列が見えたり、草を取ってきれいになったところが広がっていたり。それを見て充実感を得たり、勇気づけられたりしました」(島津アナ)

今日も、無心で稲を刈り続けて、徐々に視界が広がっていくことで、『あ、作業が進んでる』と思えました。そうやって、コツコツ進めていけば、必ずゴールにつながることを知る場面が多かったと思います」(島津アナ)

さまざまな経験を胸に、そして豊生さんや、一緒に作業をしたたくさんの人たちの応援を背に、島津アナは絶品おにぎりを振る舞います。
島津アナの奮闘の模様は、メ~テレ(名古屋テレビ放送)朝のニュース情報番組「ドデスカ!」内のコーナー企画、『旬感めし~島津の米~』でチェックできます。こちらもお楽しみに!
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