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長ねぎはもう買わない!根っこを再生して無限に育てる方法

料理に欠かせない長ねぎ、実は“捨てずに再生”できるって知っていますか?リボベジ(再生栽培)なら、捨てていた切れ端から根っこが伸びて新しい葉が生えてきます。今回は水耕からプランター栽培へのステップを、実体験とともにご紹介。節約&エコなネギライフ、今日から始めてみませんか?

「リボベジ=再生栽培」の魅力って何?

野菜の“ヘタ”や“根っこ”を捨てずに再生栽培する「リボベジ」は、キッチンで簡単に始められるエコな取り組みとして人気が高まっています。

キッチン以外でもベランダや窓辺など、身近な場所で手軽に育てられるうえ、節約にもなるのが嬉しいポイント。

特に長ねぎは再生しやすい野菜の代表格で、毎日の料理に欠かせない存在だからこそ、再生栽培できると嬉しい気持ちになります。

長ねぎの再生栽培は、水耕→プランターがおすすめ!

長ねぎは古くから日本の食卓に欠かせない野菜のひとつ。原産地は中国とも言われており、日本では飛鳥時代から栽培されていた記録もあります。

白い部分にはアリシンという成分が含まれており、血行促進や抗菌作用が期待されるなど、薬味としても重宝されています。

「長ねぎ」を使った再生栽培は、スーパーなどで購入した一般的なものでOK。根が1cmほど残っているものを選ぶと、再生しやすいです。

育てる際の適温は15〜20℃前後。寒すぎても暑すぎても成長はゆっくりになりますが、室内で管理すれば通年楽しめるのも魅力です。

長ねぎの再生栽培は、はじめに水耕栽培でスタートし、その後プランター栽培へと移行するスタイルがおすすめです。私自身もこの方法で成功しました。

【用意するもの】

・長ねぎ(根が1cmほど残っているものがおすすめ)
・コップや空き瓶などの水耕栽培容器(ねぎが立つサイズ)
・水
・プランター(土耕栽培へ移行する場合)
・野菜用の培養土(土耕栽培へ移行する場合)

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【STEP 1】水耕栽培で発根させ、新芽を伸ばす

水耕栽培する容器に水を張り、根の部分が浸かるように長ねぎを入れます。日当たりのよい窓辺に置き、1日1回水を取り替えましょう

数日で根と新芽が伸び始めます。伸びた新芽を刻んで薬味として収穫することもできます。

【STEP 2】プランターへ移行して土耕栽培で成長させる

新芽がある程度の長さに伸びたら、プランターに移して本格的な長ねぎの再生栽培に挑戦。

深めのプランターに培養土を入れ、水耕栽培していた長ねぎを植え付けます。植え付けるといっても、土に根の部分を挿しこむだけでOK。

根元までしっかり埋め、乾燥しすぎないように管理しましょう。水耕のままでも再収穫できますが、楽しめる量には限界があります。プランターに移すことで、より長く育て続けることができます

育てるコツと注意点。ポイントは「日当たり」

長ねぎを再生栽培させるコツは「日当たり」です。基本的なことかもしれませんが、実はとても大切なポイント。暮らしの中でちょっと意識してあげるだけで、育ち方がぐんと安定してきます。

というのも、長ねぎは太陽の光が大好き。特に再生初期の水耕栽培段階では、窓辺などの明るい場所に置くことで、光合成が活発になり、ぐんぐんと葉が伸びていきます。

光が足りないと、徒長してヒョロヒョロになってしまうことも。直射日光は避けつつ、明るい場所を選んであげてください

また、水が多すぎると根腐れの原因に。せっかく再生した長ねぎがダメになってしまうこともあります。土の表面が乾いてから水をあげるようにし、風通しの良い場所で管理することもポイントです。水受け皿の水の溜まりすぎにも注意して、根の呼吸を妨げないようにしてあげましょう。

“ミニ自由研究”にも!ねぎ坊主くんを育ててみよう

私が試して楽しかったのが、ねぎ坊主(ねぎの花)が顔を出すまで育ててみること。

日当たりと水を確保して丁寧に見守ると、先端がふくらみ、やがて丸い花のようなねぎ坊主が登場!とう立ちすると葉の部分はかたくなって味が落ちますが、ねぎ坊主もおいしくいただけます

特に顔を出したばかりの蕾の天ぷらは最高です!

花が咲けば、その後は種ができます。子どもと一緒に「どうして咲くの?」「種はできるの?」と観察するのも、自由研究気分で楽しいですよ。

再生した長ねぎをおいしくいただきましょう

きっと皆さんにとっても、長ねぎは食卓に欠かせない野菜だと思います。青ねぎ部分は、小口切りにして冷ややっこやみそ汁に。

軟白部分は蕎麦や素麵の薬味としても欠かせませんし、炒め物やオーブン料理に使っても香りが立っておいしく、和食だけでなく中華や洋風にも相性抜群です。

なお、再生した長ねぎは柔らかくて甘みがあり、生でも食べやすいのが特徴です。お味噌汁に散らした瞬間の香りが格別でした!

長ねぎの再生栽培が、毎日の料理と暮らしのアクセントに

「これからはもう買わなくてもいいかも」と思えるくらい、長ねぎの再生栽培は簡単にできます。毎日の料理にさっと摘んで使える便利さ、育てる楽しみ、家族で観察する面白さ…。

長ねぎの根っこひとつから、こんなに豊かな体験が生まれるなんて、ちょっとした感動体験だと思います。

「食べて・育てて・また食べる」
そんな暮らしの循環を、ぜひ皆さんのキッチンでも始めてみてください!

馬渕信彦

編集・執筆業を中心に活動。和酒の魅力を伝えることをライフワークにしながら、アウトドア界隈にも頻繁に出没。地元・横浜で子どもたちと「みんなの畑」を再開墾し、「ツチる」を実践中。

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