ルッコラを育てて「おしゃれサラダ術」も習得!映える食卓を目指そう
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ピリッとした辛味が特徴的なルッコラは、料理の付け合わせに、サラダにと重宝する、汎用性の高いハーブ。特にイタリア料理には欠かせない食材としてお馴染みですね。そんなルッコラを手軽に育て、毎日の食卓を充実させましょう。今回は、ルッコラの育て方の基本を、サラダのおしゃれな盛り付け術とともにご紹介します。
ルッコラのトレードマーク、ピリッとした辛味の正体は?

ルッコラはアブラナ科のハーブで、イタリア料理を中心に生のままサラダに使われることが多い野菜です。最大の特徴は、噛むと感じるピリッとした辛味と、ナッツのような香ばしいゴマ風味。その刺激的な風味がアクセントとなり、シンプルな料理も特別な味わいに格上げしてくれます。
この独特の辛味のもとは、主にイソチオシアネートという成分。イソチオシアネートは抗酸化作用や抗菌作用を持つとされていて、健康効果も期待されています。ルッコラの風味は単なる味のアクセントにとどまらず、体にもうれしい成分なのです。
その他の栄養も豊富。ビタミンCやβカロテン、カルシウム、鉄などを含み、美肌や免疫力アップ、骨の健康維持などにも役立つ食材です。
多彩な料理とマッチング!万能ハーブの底力

ルッコラは、さまざまな料理に活用できる万能性が売り物。そのまま食べてもよし、トッピングや添え物にしてもよし。
栄養面や味わいの面はもとより、料理にフレッシュな彩りを加える存在としても力を発揮してくれます。さまざまな料理と好相性を見せるルッコラの、具体的な活用法をいくつか挙げてみます。
■サラダ

ルッコラの爽やかな苦みと辛味は、レタスなど甘みのある葉野菜と相性抜群。チーズ(パルミジャーノやフェタ)やナッツ、フルーツ(イチジク、柿など)ともマッチします。
■ピザやパスタのトッピング

焼き上がったピザや温かいパスタの仕上げにルッコラをのせると、熱で少ししんなりしながらも、香りを引き立てます。シンプルなトマトソースやチーズ系ソースとの相性が抜群です。
■ジェノベーゼソース風ペースト

バジルの代わりにルッコラを使い、オリーブオイル、ナッツ、チーズと一緒にペーストにすれば、ピリ辛なジェノベーゼ風ソースができあがります。肉や魚、パンに合わせても◎。
■カルパッチョの付け合わせ

牛肉や白身魚のカルパッチョにルッコラを添えると、辛味がアクセントになり、全体が引き締まります。レモンやバルサミコと合わせるとより味わいが深くなります。
■サンドイッチやバゲットの具材

生ハムやローストビーフなど、肉系具材との組み合わせもおすすめ。ピリッとした味わいにより、食べ飽きないサンドになります。
思う存分ルッコラを使うために。その栽培方法をチェック!

ルッコラが身近な存在になれば、イタリア風のヘルシーな食卓を再現できるかもしれません。ルッコラは丈夫で育てやすく、種まきから1ヶ月ほどで収穫できるスピード感も魅力。以下のポイントを押さえれば、初心者でも簡単に育てられます。
プランターと土を用意
プランターは深さ15cm以上のものがあればOKです。使用する土は、市販の野菜やハーブ用の培養土を選ぶと便利です。排水性が良くなるよう、プランターの底に鉢底石を敷くと、根腐れの防止になります。

種まきの方法

プランターに入れた土の表面に深さ5〜7mm程度の浅い溝を作り、1cm間隔で種をまいて、薄く土をかぶせます。種まき後は霧吹きなどでやさしく水を与え、乾燥しないよう注意しましょう。
間引きと管理

双葉が出て、さらに本葉が2〜3枚になったら、元気な株を残しながら株間が2〜3cmになるように間引きます。本葉が4〜5枚になったら2回目の間引きを行い、最終的に株間5〜10cm程度に整えます。ちなみに、間引きした若い株は、サラダに活用できます。
日々の管理
土の表面が乾いてきたら、たっぷり水をあげることを心がけます。ルッコラは乾燥に弱いので、特に夏場は朝夕の2回、水を与えるといいでしょう。ただし、過湿は根腐れの原因になるため、土の状態を見て水の量を調整してください。
夏場に栽培する際の注意点
ルッコラの発芽適温は15〜25℃。種まきの時期としては春・秋が最適です。真夏でも育ちますが、暑さには注意が必要です。特に高温期は直射日光で葉が傷むことがあるため、日差しのきつい時間帯は遮光ネットを利用して適度に日光を遮ると、生育が安定します。

収穫のタイミング

種まきから30〜40日後、本葉が10枚ほどになり、株の高さ10〜15cmになったら収穫のタイミングです。外側の葉から順に摘み取るように収穫すると長く楽しめます。
株元から2〜3cmほど残してハサミで切り取ると、新しい葉が伸びて再び楽しめます。株の状態にもよりますが、2〜3回は収穫が可能です。
花芽が出ると葉が硬くなり、風味も落ちてしまうため、タイミングを見て早めに摘み取るようにしましょう。
ルッコラを食卓の主人公に!“映える”サラダの盛り付け方

多彩なレシピに組み込めるルッコラですが、手軽に、摘みたてのフレッシュな葉をいただくならサラダがベスト。
栄養面を考えれば、毎日でも食べたいところです。ただ、いかに美味しくて健康的とはいえ、同じスタイルのサラダを食べ続けては、飽きてしまうこともあるでしょう。
そんな懸念を吹き飛ばすために、見た目にも楽しい、ルッコラを使ったサラダのバリエーションを考えてみました。
1.王道ルッコラサラダ

まずは、シンプルに素材の味を楽しむレシピ。摘んだばかりのルッコラを水できれいに洗ったら、ワイルドにお皿に盛り付けます。そして、オリーブオイル、塩、レモン汁でシンプルに味付け。ルッコラ本来の風味を引き立てます。
2.生ハム&ルッコラ

ルッコラに生ハム、パルミジャーノチーズを合わせるだけで豪華な前菜になります。ワインのお供にも最適です。ローストビーフなどを加えて、ボリューミーに仕上げてもOKです。
3.ルッコラとトマトのサラダ

完熟トマトと合わせると彩りも鮮やかに。バルサミコ酢をひとたらしすると甘酸っぱさが加わり、大人の味に仕上がります。緑と赤のコンビネーションも美しく、ヘルシーな印象を与えてくれます。
■盛り付け映えするワンポイントテク

せっかくなので、盛り付け方にもひと工夫を。ルッコラの葉をあえてランダムに散らすことで自然な立体感を演出できます。

また、大きめの白い皿に盛り付けると緑の鮮やかさが引き立ち、テーブルをおしゃれに彩ります。最後に黒コショウを挽きかけると、見た目にメリハリがついて写真映えも抜群です。
料理の味わいと毎日の生活に独特の“刺激”を!

家庭菜園愛好家の間でも安定した人気を誇る万能ハーブ、ルッコラの魅力を感じていただけたでしょうか。毎日の食事に、ピリッとした味わいを。そして、日常に「美味しいハーブを育てる」というやりがいを。ルッコラの栽培をスタートさせて、健康的で癒やしのある生活を目指してください。
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