家庭で楽しむハーブ「フェンネル」。魚料理を格上げする使い方と簡単レシピ
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爽やかでほんのり甘い香りが特徴のハーブ、フェンネル。部位それぞれを活かすことで、魚料理やサラダ、ハーブバター、スパイス料理まで幅広く楽しめます。家庭でも育てられるので、摘みたての香りを料理に取り入れればいつもの食卓がぐっと華やかに。白身魚のグリルやハーブバター焼きなど、簡単なレシピから気軽に挑戦してみてください。
魚料理を引き立てる爽やかなハーブ「フェンネル」

爽やかでほのかに甘い香りが特徴のハーブ「フェンネル」。魚の臭みを和らげ、旨みを引き立ててくれることから、ヨーロッパを中心に古くから魚料理と組み合わせて使われてきました。
最近ではスーパーでも見かけるようになり、日本でも身近な存在になりつつあります。
今回は、フェンネルの基本情報や、葉・茎・株元・種といった部位ごとの使い方、そして相性抜群の魚料理レシピをご紹介。いつもの料理に取り入れるだけで、ワンランク上の風味が広がりますよ。
フェンネルとは?特徴的な見た目と爽やかな香り

フェンネルはセリ科のハーブで、フェザーのように柔らかくて細い繊細な葉と、株元が少し膨らんだ独特の形が特徴です。
爽やかで、ほんのり甘い、セリ科特有の香りが広がり、魚や肉、野菜料理の風味を引き立てます。

また、フローレンスフェンネルという、品種のふっくらと膨らんだ株元は、スライスしてサラダやマリネに加えたり、オーブンでローストして食卓に取り入れることもできます。
葉や茎、種とは異なる食感や甘みが楽しめるのも魅力です。

家庭でも簡単に栽培できるハーブで、ベランダや小さなプランターでも収穫できます。収穫したての香りは、料理に加えると格別。
ぜひアクセントとして活用してみてください。
フェンネルの部位ごとの使い方とおすすめレシピ

フェンネルは葉から種まで余すことなく使える万能ハーブ。それぞれの特徴と使い方を紹介します。
1.葉(フレッシュハーブ)
特徴:
柔らかく細かい葉で香りが強め。仕上げに使うと香りが際立ちます
活用例:
・魚の香草焼きやカルパッチョに散らす
・サラダやドレッシングに混ぜる
・ハーブソース(オリーブオイル+レモン+塩と合わせる)
2.茎

特徴:
葉ほど香りは強くありませんが、煮込みやスープに入れるとじんわりと風味が出ます
活用例:
・魚のブイヤベースやスープに丸ごと投入
・煮込み料理やシチューに加えて、取り出して香りを楽しむ
3.株元(フローレンスフェンネル)

特徴:
甘みとシャキシャキした食感があり、野菜感覚で使えます。
活用例:
・スライスしてサラダやマリネに
・オーブンでローストして香ばしく
・グラタンや炒め物の具材として
4.種(フェンネルシード)

特徴:
乾燥させると香りが濃縮され、スパイスとして使えます。
活用例:
・カレーやシチューに加える
・ピクルスやマリネの香りづけ
・パンや焼き菓子に少量混ぜて香りを楽しむ

淡白な魚も絶品に!フェンネル活用レシピ

フェンネルは魚の臭みを抑えつつ香りを引き立てるので、白身魚や鮭など、淡泊な魚との相性が抜群です。家庭でも手軽にできるレシピを2つご紹介します。
白身魚のフェンネルグリル

鯛、ヒラメ、タラ、スズキなど淡白な白身魚がおすすめです。葉の爽やかな香りが魚に移り、淡白な味わいがぐっと引き立ちますよ。
【材料】(1人分の目安)
・白身魚1切れ
・オリーブオイル:小さじ1
・塩:少々
・刻んだフェンネルの葉:ひとつかみ
・レモン:適量
【作り方】
1.白身魚にオリーブオイルと塩を塗る。
2.刻んだフェンネルの葉を魚の上にのせ、オーブンで焼く。
3.焼き上がったらレモンを絞って完成。
鮭のハーブバター焼き

風味豊かなハーブバターが魚に絡んで、本格的な味わいに。
【材料】(1人分の目安)
・鮭の切り身:1切れ
・バター:10g
・刻んだフェンネルの葉:小さじ1
【作り方】
1.バターに刻んだフェンネルの葉を混ぜる。
2.鮭の切り身にのせてフライパンやオーブンで焼く。
フェンネルで料理をもっと楽しく

収穫しすぎてしまった場合でも保存ができるので安心。保存の方法は以下のとおりです。
葉・茎 | 湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存。2〜3日程度は鮮度を保てます。 |
株元 (フローレンスフェンネル) | 水気を切ってラップで包むか、立てて冷蔵庫保存すると3〜4日程度持ちます。 |
種 | 乾燥させて密閉容器で保存すれば、数か月~1年程度香りを保てます。 |
フェンネルは、葉・茎・株元・種それぞれに異なる特徴を持っていて、余すことなく使える万能ハーブです。特に家庭で育てた新鮮なフェンネルは摘みたての香りが料理に広がり、特別な風味を楽しむことができますよ。
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