もうスーパーに頼らない。「はたけビュッフェ」で叶える野菜のある暮らし
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月額制で野菜が“採り放題”になる収穫サブスク「はたけビュッフェ」。愛知・神奈川・千葉・埼玉・兵庫・宮崎・鹿児島に加え、2025年7月に栃木県・福井県にも新規オープン。収穫体験として楽しめるだけでなく、農家の労働負担を大幅に軽減し、地産地消にもつながる、これからの暮らしに寄り添うサービスとして注目を集めています。
野菜が採り放題!? 新しい“畑のサブスク”が話題に

「月額制で野菜が採り放題」というユニークなコンセプトで注目を集めているのが、全国の農家さんと連携して展開されている収穫サブスク「はたけビュッフェ」。
契約者は好きなときに農園へ通って自分の手で野菜を収穫し、そのまま持ち帰ることができます。
年間を通して20種類以上の野菜が育てられていて、家族が食べる分なら何度でも採り放題。現在は愛知・神奈川・千葉・埼玉・兵庫・宮崎・鹿児島で展開されていて、2025年7月からは栃木県真岡市と福井県越前町にも新たに農園がオープンします。
野菜とのふれあいをもっと自由に。手軽に始める“採るだけ”体験

「野菜づくりには興味があるけれど、毎日の管理までは難しい」
「家庭菜園は好きだけど、もっと手軽に自然と関わりたい」
そんな思いに応えるのが、「はたけビュッフェ」の“収穫専門”という仕組み。土づくりや水やりの手間なく、自然の中で野菜を収穫するよろこびだけを気軽に楽しめます。
小さなお子さんの食育の場としても活用しやすく、体験の中で「食べ物が育つ過程」に触れられる点も好評なんだとか。
忙しい日々の中に、ふと自然のリズムを取り入れるような、そんな新しいライフスタイルの入り口として注目されています。
農家さんにとっても嬉しい、“働き方改革”に貢献する仕組み

収穫が利用者の“楽しみ”になることで、農家さん側の負担は大きく軽減されます。実際に、「はたけビュッフェ」に参加する農家さんの多くが、収穫から出荷までの作業時間を約半分に削減できたといいます。
これは、農業従事者の高齢化や人手不足が深刻化する中で、非常に大きな意味を持っています。体験型のサービスを通じて、農家さんの生産性向上と収益の安定化を両立。そんな好循環を生み出しているのです。
地産地消&物価高対策にもなる、サステナブルな選択肢

このサービスが注目される背景には、サステナブルな暮らしへの関心の高まりもあります。「はたけビュッフェ」は地域の農家と消費者を直接つなぐため、配送コストや中間流通をカットできます。
そのぶん価格を抑えて、新鮮な野菜を提供できるというわけです。月額制で価格が一定のため、野菜の市場価格が上がっても安心して利用できるのも大きな魅力。
利用料は農園ごとに異なりますが、たとえば大人1人世帯なら月6,000円、2人世帯で9,500円、3人世帯では13,000円が目安。
同居する高校生以下の子どもは無料で、家族で利用するほどお得感も高まります。物価上昇が続く中、“野菜の安心”と家計の節約を両立できる方法として注目されています。
収穫体験が生む、やさしい地域とのつながり

新たにオープンする栃木・福井の農園も、それぞれに個性があります。
真岡市の「まんまる農園」では、年間を通じて多彩な加工体験イベントが開催されており、家族連れにも人気。2005年の開園以来、消費者と畑をつなぐ活動に力を注がれていて、年間来園者はなんと約1000人。
ピクルス作り、味噌作りなどの農産加工のイベント、餅つきなどの農を楽しむイベントも随時開催しています。
越前町の「たいら農園」では、オーナー自らが案内をしてくれるアテンド付きのプランが用意されていて、初めての方でも安心して楽しめますよ。
収穫体験が日常になる。野菜サブスクで豊かなくらし

収穫の体験を通じて、自然や地域とのつながりを感じる。そんな時間があるだけで、いつもの食卓が少し変わって見えてきます。
「はたけビュッフェ」は、野菜と人との関係をゆるやかに結び直す、そんな新しい試みです。みなさんも畑に通う暮らし、始めてみませんか?
<<すでにオープンしている農園>>
▶鹿児島たけのうち農園
鹿児島市から通いやすい姶良市にある山あいの農園。
2023年に一度オープンしましたが、改めて準備を進め心機一転で再スタートしました。
▶兵庫・ちくりんファーム
三木市の田園が広がる自然豊かな地域にある農園。
体験を通じて豊かな食生活が広がっていくことを大切に考えて、環境保全型農業に取り組んでいます。
▶宮崎県小林市・山内ファーム
周りを山に囲まれた自然豊かな場所でのびのびと野菜を育てる農家さん。
ご夫婦の人柄から「ココへ帰ってきた感」が味わえる場所です。
▶神奈川県相模原市・長谷川農園
サッカーコーチからの転身で農業の道に。
環境保全型農業に強いこだわりを持ち、栽培にその想いをのせています。
▶千葉県千葉市・ Farm831
広告の世界から農業へ。
60代後半からの就農で1.6haを耕作し、熱い想いで野菜と人を育てています。
▶愛知県日進市・自然菜園マナファーム
トヨタ自動車を退職後、野菜農家に。
直売やマルシェなどで消費者と積極的に交流しながらライフスタイルとしての農業を楽しむ自然体な農園。
▶愛知県岡崎市・ゆっくり自然農園
岡崎市南部の畑が広がるのんびりとした地域にある農園。
野菜のほか、椎茸やミカンが手に入ることも。
<<オープンに向けて準備している農園>>
▶神奈川県秦野市 2025年7月or8月ごろ
▶茨城県行方市 2025年11月ごろ
▶兵庫県加東市 2025年秋ごろ
▶栃木県鹿沼市 2025年秋ごろ
▶栃木県大田原市 2025年秋ごろ
▶埼玉県鳩山町 2026年5月
▶愛知県豊川市 2026年