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【島津の米】米作りの集大成!坂折棚田で育てた「ミネアサヒ」おにぎりをドデ祭で500個完売

メ〜テレ(名古屋テレビ)の島津咲苗アナウンサーが、最高のおにぎりを振る舞うことを目標に米作りに挑戦する企画も、遂にグランドフィナーレ。田起こしから始まり、苗を植え、草を取り、そして収穫した坂折棚田のミネアサヒが、島津アナが考える理想のおにぎりへと姿を変えたこの日。おにぎりを配るブースの前には、長蛇の列ができました。

美味しいおにぎりを味わって!その思いが結実する時

メ〜テレ(名古屋テレビ)島津咲苗アナウンサーは、この日を待ち焦がれていました。メ〜テレが主催する恒例のイベント「ドデ祭」で、自分で育てた米を使ったおにぎりを振る舞うこと。そして、たくさんの人を笑顔にすること。それを目標に半年間、岐阜県恵那市にある坂折棚田を舞台に、さまざまな農作業に挑戦してきました。

ドデ祭の2日目、午前と午後の2度にわたって、島津アナは特設の販売ブースに立ち、丹精込めて育てた米、ミネアサヒのおにぎりを販売することになっていました。

島津アナは当初、「どうなることやら……」と、期待と不安の入り混じった表情を見せていましたが、販売ブースにはオープン前から長蛇の列!

午前の部に至っては、10時スタートにもかかわらず、早朝6時から人が並びはじめるという驚きの盛況ぶりとなりました。

ブースで提供したのは、米の味わいがダイレクトに伝わる「しおむすび」と、島津アナ自らが厳選した具材、松本農園の「かつおうめぼし」を包み込んだ「かつおうめぼしむすび」。実際に味見をした島津アナも“納得の味”と太鼓判を押しました。

「お米のひと粒ひと粒の輪郭がしっかりと感じられるんですよね。硬すぎず柔らかすぎず、もっちりとした弾力があって、美味しかったです!具材に『かつおうめぼし』を選んだのも大正解でした。あの梅干しは単体でも十分に美味しいですから。フルーティさやしょっぱさが絡み合って、白米との相性も抜群でした。もう、本当に美味しくて『日本人でよかった!』っていう味わいに仕上がりました」(島津アナ)

田植えから稲刈りまで携わり、精魂込めて育て上げた米が、絶品おにぎりとして結実。岐阜県の坂折棚田で育てた米に、三重県は御浜町の梅干し。梅干しの味付けに使われているかつお節も三重県尾鷲産と、とことん東海地方の食材にこだわりました。

島津アナいわく「自信をもって提供できる出来栄え」のおにぎりは、ブースを訪れるお客さんのハートをつかめるのか。午前10時、いよいよ島津アナ渾身のおにぎりの提供が始まりました。

「お米作りをやってみたい」そんな声も聞こえた、至福の時間

ブース前には老若男女問わず、たくさんの人が列を作っていました。長年来の島津アナのファンはもちろん、親子連れやカップルの姿も。美味しいおにぎりを食べてみたかったという人もいれば、テレビやインターネットで見かけた島津アナの頑張りに共感したという人も多数。

名古屋市内から訪れた小学生の姉妹は「島津アナが一生懸命作っていたお米を食べてみたかった」と笑います。

「全力で農作業をする姿を見て、『これは絶対に食べなきゃ』と思いました」と笑顔でおにぎりを掲げるお母さんもいました。「4月の田起こしからずっと動向を追いかけていました」という家族は、まるで身内のことのように、米作りの“物語”の完結を喜んでいました。

休憩をはさんでリスタートした14時からの午後の部も、午前の部同様に大行列。先頭に並んでいた、東海市からやってきたという男性は、「11時過ぎから並んでいました」と教えてくれました。

「美味しい」と評判のミネアサヒの味に期待する声、島津アナの半年間にわたる挑戦に対するねぎらいの声が、行列のそこかしこから聞こえてきます。

「島津アナのお米作りを見て、自分もやってみたくなった」という小学生、「日本中が米不足で大変な時期ということもあって、これは応援しなくちゃと、ずっとフォローしていました」という社会派の人まで。島津アナの奮闘は、単なる「米作りの挑戦」の枠を超え、幅広い層に向けて影響力を発揮していたようです。

午前・午後ともに列が絶えることはなく、用意された500個のおにぎりはあっという間に完売。「美味しいおにぎりで、みんなを笑顔にしたい」という島津アナの思いは、見事にかたちとなりました。

ずらりと並んだおにぎりが、どんどん減っていく様子は圧巻でしたし、何よりも、島津アナから直接おにぎりを受け取ったみなさんの表情が印象的でした。

米作りを通じて得た視点が、少しずつライフスタイルを変えていく

すべてのおにぎりを渡し終わり、ブースで一礼する島津アナの胸中は、満足感と充実感、そして、感謝の思いでいっぱいだったようです。

「午前に受け取ってくださった方が、午後になって『美味しかったよ!』と声をかけてくださったりして、あの美味しいミネアサヒの味が伝わって良かった!と思いました。ひとつひとつ手渡しながら、感謝の思いを伝えていたんですけど、みなさんからも温かい言葉をもらって……」

声を詰まらせながら一日を振り返る島津アナ。そこには、たくさんの人に最高のおにぎりを手渡すことを目標に、半年間にもわたって米作りに臨み、完走したことに対する充実感に加え、結果として今日、応援してくれた人たちの笑顔を見ることができた安堵感もあったのかもしれません。

思えば、今年の春、風光明媚な坂折棚田に立った瞬間から今日まで、多彩で貴重な体験を繰り返してきた島津アナ。田起こしを始める際には、「私がトラクターを運転するんですか!?」と驚いていた島津アナも、稲刈りの頃には「来年も呼んでください。戦力になりますから!」と自信を見せるまでになりました。

「振り返ると、『あっという間だったな』と思います。汗だくになりながら作業したこともありました。豊作祈願のお参りに行ったこともありましたね。梅干し選びにも行きました。本当にいろいろなミッションがありましたけど、どんな時でも『みなさんに美味しいおにぎりを振る舞いたい、笑顔になってほしい』という思いは頭にあって。それが今日、こうやって実を結んで良かったという気持ちです」(島津アナ)

猛暑あり、悪天候あり。そんななかで、田植え、草取り、稲刈りにはざ掛けと、体を酷使しながらも、伝統的な米作りの方法を、身をもって体験しました。暑い日が続いたり、台風襲来のニュースを耳にするごとに、仕事場である名古屋から、坂折棚田の状況を気に掛ける日々。「田んぼがある恵那市周辺の天気予報を欠かさず見るようになったんですよ」というほど、米農家さながらの心持ちになっていきました。

半年にわたる米作り体験は、島津アナのライフスタイルやものの考え方にも、大きな影響を与える結果になったといえそうです。最新の農機具をフル活用する米作りが主流の現代において、あえて手作業にこだわり、鍬や鎌を振るった経験も、米作りの本質を知るための貴重な時間となりました。

「あらためて、『昔の人はすごかったんだな』と思いました。私が作業したのは棚田の一枚だけ。そこで1日作業しただけでクタクタになりましたけど、それを毎日、もっとたくさんの田んぼで作業してきたわけですから。今、美味しいお米が食べられるのも、先人のそういう苦労の積み重ねの結果なので、より一層感謝しながら食べなくてはならないなと思いましたね」(島津アナ)

多くの学びと気付きを得た米作り。実作業や、農業に携わる人たちとの触れ合いを通して、島津アナはより深く、豊かな視点を得られたと言います。そして、ドデ祭でおにぎりを手にした人たちの満足げな表情を見て、必死に走り切った壮大な物語の結末を、感慨深く受け止めていました。

挑戦を終えて心から思う。すべての人に「ありがとう!」

大盛況のうちにおにぎりの提供を終え、充実感を噛みしめる島津アナに、4月から始まった米作りへの挑戦、そして、ゴールテープを切った瞬間について語ってもらいました。

今朝、販売ブースで行列を見た時はどんな心境でしたか?

こんなにたくさんの方が待っていてくれたんだ!とびっくりしました。早朝から並んでくださった方もいて、その熱意がうれしくて……。胸に迫るものがありましたね。

子どもたちから年配の方まで、幅広い層のお客さんが駆けつけていました。

テレビの向こう側から、たくさんの人が応援してくれていたんだな、と思って、感激しました。小さなお子さんから、おじいちゃん、おばあちゃんまでが、私のことを温かく見守ってくれていたみたいで、それが本当にうれしかったです。

恵那市坂折棚田保存会の柘植豊生さんをはじめ、たくさんの人が後押ししてくれましたね。

確実に言えることは、私一人の力ではこのおにぎりは完成していない、ということです。あの過酷な作業を乗り越えられたのも、みなさんがいてくれたからなんですよね。特に稲刈りとはざかけの作業はもう……(笑)。私のアナウンサー人生で一番というくらい大変でした。

そんななかで、師匠である豊生さんや棚田オーナーのみなさん、小学生のみんながいてくれたから、私も頑張ることができました。それと、美味しい梅干しを提供してくれた松本農園のみなさんも!心から感謝を伝えたいです。

実際に「農業」を経験したことが、これからのライフスタイルにどんな影響を与えていくとお考えですか?

これまでは食材の値段が上がっていたら、ちょっとでも手に取りやすいものを探そうとしていました。でも、自分がいざ米作りを経験すると、自然を相手にしている以上、自分の力だけではどうにもならない部分があるということを知れたんです。実際、毎日祈るような気持ちでお米の成長を気にしていましたから。農家のみなさんは、そんな思いでお米や野菜を作っているわけですから、消費者としても、いろんな状況を受け入れていきたいなと。やっぱり視点は変わりましたね。

これからは毎年、お米の出来や味も気になってしまいそうですね。

そうなんです!今回、精米したてのミネアサヒを食べたんですけど、美味しさが全然違うんですよね。やっぱり旬のものを食べることって贅沢なんだということも学びました。

経験した作業を振り返っていただくと、一番大変だったのは……

稲刈り(笑)!間違いなく稲刈りです!草とりも大変でしたけど、裸足で田んぼに入ったから、熱を足元から吸収してもらえたんですよね。でも、稲刈りは本当にもう……(笑)。いつまでたっても終わらない気がして、ようやく終わったと思ったら、それを束ねて、掛けるんですよ!翌日、私12時間くらい寝ていたと思います(笑)。

それにしても、作業の時にラクな態勢を見つけたりするのがお上手だったように見えました。

試行錯誤してました、確かに(笑)。

だいぶコツをつかまれたようですから、機会があったらまた作業に参加してもいいのでは?

もちろん!収穫作業とか、手伝えることがあれば。もう坂折棚田は私にとってふるさとのような場所ですから、またあそこに戻りたいな、と思います。

挑戦の場が坂折棚田でよかったかもしれませんね。

本当にそう思います。場所はもちろんですけど、恵那のみなさんも温かい人ばかりで。何度か豊生さんのお宅のお食事をいただいたこともあるんですが、全メニュー、恵那周辺で採れたものばかりなんですよ。柿、梨、サツマイモ、きのこ……。それがすごいなあと思って。自給自足の生活、素敵ですよね。

それも含めて、充実感溢れる半年になりましたね。

そうですね。ゆくゆくは、自然が身近にあって、自分で作物を育てながらの生活をしてみたいな、とも思いました。今よりもう少しスローな生活もいいなって。

最後に、今日こうして挑戦が完結したことを踏まえて、これまでかかわった方々、応援してくださったすべてのみなさんにメッセージをお願いします。

私のお米作りを見てくださったみなさんが、これからも心健やかに、美味しいご飯を食べて、清々しい気持ちで朝起きられることを、ずっと願い続けています。本当に今までありがとうございました!

挑戦の終わりに見えた、食」への新しいまなざし

たくさんの人たちの笑顔やねぎらいとともに、島津アナの挑戦は素晴らしいフィナーレを迎えました。農作業着をまとい、坂折棚田で汗を流した日々は「大きな刺激と影響を与えてくれた」と島津アナは振り返ります。

伝統ある坂折棚田を守りながら、島津アナに米作りの手法を伝授してくれた柘植豊生さんをはじめ、ともに作業をしてくれた棚田オーナーのみなさんや地元の小学生たち。番組を通じて島津アナの挑戦を知り、応援してくれた多くの視聴者のみなさん。そんな人たちの期待と励ましを背負い奮闘した島津アナ。

このプロジェクトにかかわったすべての人々の思いが結実したおにぎりの味は、何物にも代えられない極上の味わいでした。

「農家のみなさんの苦労と情熱を知った今、よりお米のひと粒ひと粒を大切にいただきたいと思えるようになりました」という島津アナの言葉が、ひとりでも多くの人たちに伝わることが、日本の米作りと農業に、活力を与えるきっかけになりますように。そう願ってやみません。


島津咲苗アナウンサーの挑戦を応援したい!と思ったら、こちらの記事もチェック!

溝口 敏正

フリーランスライター。趣味はハーブの栽培。

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