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子どもと一緒に楽しめる!1週間で育つ自家製もやしのキッチン菜園

スーパーでよく見かける「もやし」。実は自宅のキッチンでも簡単に育てられるってご存じでしたか?必要なのは、豆と水、そして少しのスペースだけ。土も肥料も使わず、1週間ほどでシャキシャキのもやしが収穫できます。育て方がシンプルなので、初めての家庭菜園にもぴったり。お子さんの自由研究や食育にも活用できますよ。

1週間で育ち、食べられるのが「もやし栽培」のメリット

もやし栽培の魅力は、なんといっても「手軽さ」と「スピード」。土も肥料も不要で、日当たりも気にすることなく、わずか1週間ほどで食べられるまでに成長するんです。

室内で完結するため天候に左右されず、虫がつく心配もありません。気温が安定していれば季節を問わず栽培できるので、思い立ったらすぐに始められますよ。

さらに、コスパの高さも嬉しいポイント。種(緑豆)はネット通販などで400円前後で購入できますが、一度に使うのはほんのひと握り。1袋あれば何回も楽しめてとても経済的です。

「家庭菜園を始めたいけれど、土いじりはハードルが高い」。そんな方にも、もやし栽培はぴったりなんです。

どの豆がいい?もやしにできる豆の種類

一口にもやしといっても、使う豆の種類によって見た目や味わいが少しずつ違います。代表的なのは「緑豆」「大豆」「黒豆」など。

どれもネット通販などでも手軽に入手できますが、栽培用の種として販売されているものか、食用の乾物を使いましょう。

✓緑豆(りょくとう)もやし
最も一般的で、スーパーでもよく見かける種類です。発芽率が高く失敗しにくいため、初めてのもやし栽培におすすめ。クセがなく、シャキシャキとした食感が特徴です。

✓大豆もやし
太くてしっかりとした歯ごたえがあり、豆の風味も強め。ナムルやスープなど、存在感のある料理に向いています。ただし、緑豆よりも発芽にやや時間がかかる傾向があります。

✓黒豆もやし
珍しい黒っぽい茎が特徴で、見た目もユニーク。やや甘みがあり、サラダや和え物にもよく合います。観察にも向いているので、自由研究で試すのもおすすめです。

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瓶やザルでできる!自家製もやしの育て方ステップ

もやし栽培には特別な道具が不要で、瓶やザルなど家にあるものを使えばOK。今回は、私が実際に挑戦してみた瓶を使った育て方をご紹介します。

【準備するもの】

・お好みの豆(今回は緑豆)
・ガラス瓶(口が広めのもの。以前100円ショップで購入したものを使用
・ガーゼやキッチンペーパー、水切りネット
・輪ゴム
・水道水

【育て方ステップ】

●1日目

トングも一緒に煮沸消毒しておくと、瓶の口の部分を掴んで引き上げても安心。

使用する瓶の煮沸消毒をします。栽培中の瓶の中は高温多湿の状態になり雑菌が繁殖しやすいため、清潔なものを使用しましょう。

豆の量は瓶の底が薄く隠れるくらいが目安。成長するとかさが増すので、少ないかな…と感じるくらいがベスト。

軽く洗った豆を瓶の中に入れ、たっぷりの水に浸します。

瓶の口にガーゼやキッチンペーパー、水切りネットなど、「通気ができて水が切れるもの」を被せて輪ゴムで固定します。このガーゼは収穫まで外さずに管理します。

●2日目

浸けていた水をガーゼ越しに捨てます。その後「ガーゼの上から水を入れる」→「振り洗いする」→「水を切る」を1セットとし、3セット繰り返しましょう。もし水が濁っている場合は、濁りが取れるまで続けてください。

最後にしっかり水を切ったら、日が当たらないようにアルミホイルで瓶を包みます。このままキッチンに置いておきましょう。

●3日目

※撮影のためガーゼを外していますが、収穫まで外さずに管理します。

3日目以降は、「アルミホイルを外す」→「ガーゼの上から水を入れる」→「振り洗いする」→「水を切る」を、3セット繰り返します。

気温の高い時期は特に傷みやすいので、朝昼晩にそれぞれ、上記の作業を行いましょう。

●4日目

もやし感が出てきました。

●5日目

これくらいで収穫しても良いのかもしれませんが、もう少し欲張ってみます。

●6日目

瓶の半分くらいの高さまで育ってきました。

●7日目

急に伸びました。ビンの縁まで届きそうです。葉っぱが出ていますがもう少し育ててみます。

●8日目

瓶の中がパンパンになりました。

本来は根と芽を含めて全体が約10cmくらいが収穫のタイミングですが、今回は欲張って育ててみました。黄色い可愛らしい葉っぱが出ていますが、この葉っぱも一緒に食べられますよ。

収穫時は瓶からもやしを取り出して水で洗います。緑色の薄い種皮(袋状の部分)は洗っているうちに外れてしまうと思いますが、食べることもできるので、すべて取り除く必要はありません。

ひげ根を取る?美味しく食べるコツとシャキシャキ感を保つ方法

もやしの根っこ部分、いわゆる「ひげ根」は、取るかどうか迷う人も多いでしょう。

結論から言うと、ひげ根は「見た目が気になる場合だけ取り除く」でOKです。栄養や味にはほとんど影響がありません。

また、収穫したもやしは、密閉容器に水を張って浸すと鮮度が長もちします。水は毎日、または2日に1回程度取り替えると、より鮮度が保たれますよ。

冷凍保存する場合は、水気を切ってから冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて保存しましょう。

なお、冷凍の場合はシャキシャキ感が少し抜けてしまうので、食感を楽しみたい人には冷蔵保存がおすすめです。

1週間で楽しむ、手軽な自家製もやし

自家製もやし、意外と簡単だと思いませんか?私も初めて栽培してみましたが、手間をかけることもなく、おいしいもやしをいただくことができて嬉しかったです。

成長の様子が非常にわかりやすいので、毎日アルミホイルを開けるのが楽しみでした。

節約や食育にもつながり、自由研究の題材としても最適なこの小さなキッチン菜園。

子どもでも大人でも楽しめるので、日常の中にちょっとしたワクワクを取り入れたい方におすすめです。

山口 美樹

アロマテラピーアドバイザー/パン教室講師/看護師。観葉植物や苔テラリウム、多肉植物から始まって、家庭菜園でハーブと野菜を育て始めました。収穫したものをどうやって料理しようか考えるのも楽しみのひとつです。

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