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収穫したイチゴでジャム作り!おいしく作る方法を紹介!

春〜初夏にかけてスーパーで出回る「イチゴ」。甘酸っぱいイチゴはそのまま食べるのはもちろん、ジャムにアレンジするのもおすすめです。冬から春はイチゴ栽培に適した時期でもあります。自らの手でイチゴを栽培し調理するところまで行うと、暮らしがより充実するかもしれません。

とはいえ「イチゴなんて育てたことないし…」「ジャム作りは難しそう」と二の足を踏んでいる人も多いはず。そこで今回は、手仕事に慣れていない方でもチャレンジできる、イチゴの育て方とイチゴジャムの作り方を紹介します。

ジャムに使う「イチゴ」を育ててみよう

「イチゴを育てるのは、場所も取るし大変そう……」と感じる方もいるかもしれませんが、自宅のプランターでも育てられます。

初心者の場合、10月〜12月上旬までに植え付けを行い、4〜5月頃に収穫ができる「一季なりイチゴ」を選ぶのがおすすめです。

イチゴの育て方は大きく以下の通りです。

(1)イチゴの苗、プランター(またはストロベリーポット)、野菜用培養土、鉢底石を購入する

(2)プランターに鉢底石を敷き、土を入れる

(3)苗を植え付ける

(4)水やりをする(適宜追肥、害虫対策を行う)

(5)人工授粉をさせる

(6)収穫

植え付け時のコツは「クラウンが土に埋まらないようにすること」。

クラウンとはイチゴの茎の根本にある膨らんだ部分です。ここが埋まっていると成長が止まったり、病気になったりするので、埋まらないように浅く植え付けをしてください。横長のプランターに、2〜3株植えていきましょう。

また、イチゴを育てていると細長い茎(ランナー)が伸びてきます。ランナーの方向に花房を出してイチゴの果実がつくため、ランナーに太陽が当たるように植え付けたり、プランターの位置を調整したりしてください。

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おいしいイチゴジャムを作るポイント

無事にイチゴが実ったら収穫してジャムを作ります。作り方は簡単ですが、少しの手間でよりおいしく仕上がるポイントを紹介します。

ポイント1:レモン汁によってトロッとした食感が生まれる

下ごしらえをするとき、イチゴにグラニュー糖のほか、レモン汁を加えます。イチゴにも酸味があるのになぜレモン汁を入れるのかというと、とろみを出すためです。

フルーツや野菜には「ペクチン」という成分があります。加熱することでゲル化し、ジャムにおいしいとろみをつけてくれます。

レモンを入れないととろみが少なくなるため、ぜひ入れることをおすすめします。

ポイント2:弱火ではなく強めの火で加熱!

弱火でクツクツ煮るイメージのあるイチゴジャムですが、水分を出したイチゴを鍋に入れて、中火〜強火にかけて煮る方法もあります。

強めの火で作ると、短時間で仕上がるのでイチゴのみずみずしいおいしさが、より感じられるようになりますよ。

ポイント3:熱いうちに保存瓶に詰める

保存するときは、煮沸消毒した瓶とジャムが熱いうちに詰めるのがポイントです。

ジャムを長期保存したい場合は「脱気」が必要です。冷えてしまうと脱気に必要な温かい空気を出せなくなるので、熱いうちに手早く作業しましょう。

より長期保存したい場合は、詰めて空気を抜いたあとに、煮沸消毒をすると保存性が高まります。

イチゴジャムの作り方!時短で作るコツも紹介

ポイントを意識しつつ、実際にジャムを作ってみましょう。煮詰めるため時間がかかりそうなイチゴジャムも、案外短時間で作れますよ。

イチゴジャム作りで準備するもの

イチゴジャムの材料はシンプルです。

材料
・イチゴ:800g
・砂糖:480g
・レモン果汁:大さじ3杯

道具
ボウル、なべ、木べら、ゴム手袋、ふきん(清潔なもの)、レードル

使用する小鍋やボウルはステンレスやホーロー製のものがおすすめです。イチゴから酸が出るので、耐久性がある素材のものを選びましょう。

STEP1:イチゴを洗って水気をきる

まずイチゴをやさしく水洗いし、キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取ります。その後、包丁でヘタをカットしてください。

基本的にイチゴが小粒の場合はヘタを取った後、そのまま使用してOK。ゴロっとした食感が楽しめます。

粒が大きい場合は半分にカットして使いましょう。カットすると、次の工程で砂糖を加えた際に、水分が出やすくなるメリットもあります。

STEP2:砂糖を加えてイチゴから水分を出す

ヘタを切ったイチゴをボウルに入れて、グラニュー糖とレモン汁を加えます。砂糖の量は使用するイチゴの重量に対して60%ほど用意してください。

イチゴ全体にいきわたるようにまぶしていきましょう。砂糖はお好みのもので問題ありませんが、きび砂糖を使うとやや色味がくすみやすくなります。

ひと晩寝かせてイチゴから水分が出るのを待ちましょう。

STEP3:強めの火で加熱して時短!

ひと晩経過し、イチゴから水分がたっぷり出ていれば準備は完了です。小鍋にイチゴと出てきた水分を一緒に入れて中火〜強火にかけていきます。

「ジャム作りは弱火でクツクツ煮るのでは?」というイメージもありますが、強火で作ってもOK。強めの火で一気に仕上げることでイチゴのみずみずしいおいしさがよりキープできます。

STEP4:イチゴが透き通り、とろみがつくまで加熱

火にかけているとだんだんとアクが出てくるのですくいましょう。アクを取ることで透明感のあるキレイなイチゴジャムに仕上がります。

焦げないようにかき混ぜながら煮込んでいくと、次第にイチゴが透き通った状態になり、ツヤが出てきます。全体的にとろみがついてきたら火を止めて完成です。

STEP5:消毒した瓶にイチゴジャムを保存しよう

出来上がったジャムは、あらかじめ煮沸消毒した瓶に詰めていきます。ジャムと瓶が温かいうちに詰めることで、長期保存ができる「脱気」がしやすくなります。

煮詰めている最中に煮沸消毒を行うと効率がいいですよ。瓶にフタをしたらあとは冷暗所や冷蔵庫で保存すれば完成です。

もしすぐに食べ切ってしまう場合は、保存容器に入れるだけで問題ありません。

イチゴジャムのおすすめの食べ方

出来上がったイチゴジャムは、食感やとろみなどを自分好みで調整できているので、いつもより贅沢な気持ちでいただけます。

まずおすすめしたい食べ方が「バタートースト」に塗ること。バターの塩気とイチゴジャムの甘さと酸味は相性抜群です。

ヨーグルトのトッピングとして、はちみつの代わりにいちごジャムを使うのも◎。また、紅茶に入れて「ロシアンティー」として楽しんでもよさそうです。

イチゴの甘い香りでホッと一息つけるはずです!

イチゴジャムの保存方法

せっかく作ったイチゴジャムですが、手作りは腐敗が進みやすいので、正しく保存をしないとあっという間にカビが生えてしまいます。

長期保存をしたい場合は必ず煮沸消毒した瓶を使って保存してください。

煮沸消毒の方法は簡単です。鍋にお湯を沸かして、耐熱性のある瓶とフタを入れます。そのままグラグラと5分ほど沸騰させながら煮て、加熱できたら取り出して乾燥させます。まだ熱い状態でジャムを入れてすぐフタをしましょう。

数分経過したらフタを緩めて素早く締めます。そうすることで瓶の中から温かい空気が出て(=脱気)保存性を高めることができますよ。

あとは逆さまにして冷ましたらOK。逆さにするとより空気が密閉され、未開封で1か月ほど保存できます。

自家製イチゴジャムは自分の好みを反映!食卓が充実したよ

ジャム作りの経験が少なくても、簡単に作ることができました!

イチゴの栽培にはもちろん手間がかかりますが、やはり自ら育てたイチゴを使うと、味わいも満足度も違うと感じました。私はゴロっとした食感が好きなので、イチゴはカットせずに作っています。

市販品ではあまりないゴロゴロとした食感が出せるので、自家製ならではの味わいを堪能できます。

トーストにのせたり、ホットケーキにトッピングしたり、お菓子作りのときに生地に混ぜたり…と、さまざまなシーンで重宝しています。

自家製のイチゴジャムによって、日々の食卓がより充実するようになりました。強めの火を使えば加熱時間も短くて済むので、パパッと作りたい方も挑戦しやすいと思います。

おいしいイチゴジャムを作ってみよう!

イチゴジャムの作り方と、イチゴの栽培方法を紹介しました。イチゴの栽培は害虫対策や人工授粉など他の野菜と比べて手間がかかりますが、赤い実が増えていく様子を見るのはきっと毎日の楽しさにもつながります。

イチゴジャムの材料は「イチゴ・グラニュー糖・レモン」のみ。シンプルで余計なものが入っていないため、体にやさしいのも嬉しいです。手作りならではの良さを楽しんでみませんか?

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田中青紗

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