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家庭菜園の“採れすぎ野菜”を無駄なく美味しく使い切る裏技【プロから学ぶ創作料理その1】

TSUCHILLファームの収穫パーティーで、料理家の桑折敦子さんと塩山舞さんに作っていただいた夏野菜を使った絶品料理の数々。その中には、編集部が直面した収穫の課題を‶美味しく″解決してくれた料理がありました!今回お届けするのは「たくさん採れすぎた野菜、どう料理すればいい?」というお悩みを簡単に解決してくれるレシピです。

Photo:吉田達史/Text:馬渕信彦

トマトと甘とうがらしが大量に収穫できてしまった!

TSUCHILL編集部員が4月末に種まきした夏野菜が、収穫祭当日の7月中旬になると驚くほど成長していました。特にトマトと甘とうがらしは大豊作!

トマトは樹上完熟しているものが多く、収穫してみるとコンテナいっぱいに。甘とうがらしも大きなものから小さなものまで、たくさん収穫できました。

<収穫祭当日のレポート記事はこちらから>

<収穫祭当日のレポート記事後編はこちら>

「たくさん収穫できたのは嬉しいけど、どう料理しよう…」なんてお悩みは、きっと家庭菜園をやっている人なら誰もが経験したことがあるはず。

そこで料理家の桑折敦子さんに、TSUCHILLの畑で採れすぎてしまった「樹上完熟トマト」と「甘とうがらし」を大量消費できるレシピを教えてもらいました。

トマトは煮込んでパスタソース、甘とうがらしはフリットに!

【教えてくれた人

桑折敦子(こおり・あつこ)さん

スープ専門店「Soup Stock Tokyo」のほとんどのメニュー開発を行ってきた、通称“スープの女神”。 フリー転身後も業務委託として新商品の開発に携わるほか、料理家/フードプランナーとして企業の商品開発やメニュー監修、料理イベントやメディア出演などで活躍しています。


「たくさん採れたトマトの中にはダメージのあるものもありますよね。捨てるのはもったいないので、ぜんぶコトコトじっくり煮込んで、パスタソースにしちゃいましょう!

大きな甘とうがらしは、ベーコンとチーズを詰めてフリットに、普通サイズのものはオイル焼きにしておいしいお塩を。夏野菜の甘とうがらしには、ビールがとっても合いますよ」(桑折さん)

TSUCHILL収穫祭レシピ「樹上完熟トマトだけのパスタ」

※写真は収穫パーティー時に撮影したイメージです

<用意した材料> 2人分

  • 完熟トマト:8個
  • にんにく:1片
  • オリーブオイル:大さじ2
  • 塩:小さじ2
  • バジル:1枝
  • スパゲッティー:200g

<調理工程>

1 トマトをざく切りにして、にんにくは皮を剥いて包丁の腹で潰しておく。

2 フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で熱し、にんにくの色がついてきたらトマトと塩、バジルを入れて弱めの中火で煮込む。

3 塩(分量外)を入れた湯でパスタを茹でる。

4 2のソースが煮詰まってソース状のとろみがついたら、味をみて③のパスタを加えてソースと和える。味をみて塩(分量外)またはパスタのゆで汁で味を整える。

鍋でコトコトとじっくり煮込みます

「木熟のトマトは酸度も糖度も高いので、酸味を飛ばして煮詰めることで味が凝縮します。玉ねぎなどを入れずともおいしいパスタソースが仕上がります!」(桑折さん)

TSUCHILL収穫祭レシピ「甘とうがらしの詰め物フリット」

※写真は収穫パーティー時に撮影したイメージです

<用意した材料> 2人分

  • 甘とうがらし(大):4本
  • チーズ:適宜 
  • ロースハム:適宜
  • てんぷら粉:適宜
  • 炭酸水:適宜
  • 油:適宜

<調理工程>

1 甘とうがらしにナイフで縦に切り込みを入れて、中から種を取り出す。

2 甘とうがらしの中にチーズを詰めて、上からロースハムで蓋をするように入れる。

3 2にてんぷら粉を薄くはたき、炭酸水で溶いたてんぷら粉(濃いめに!)をつけて、180度の油で表面をからっと揚げる。

甘とうがらしの詰め物は、子どもと一緒に調理するのも楽しそう

「甘とうがらしの詰め物を揚げているときにチーズが溶け出てこないように、てんぷら粉は濃いめに溶くのが失敗しないコツです」(桑折さん)

普通サイズの甘とうがらしは、オイル焼きにして美味しい塩を振るだけ。ビールつまみに最高!

夏を感じながら美味しくいただきました!

「樹上完熟トマトだけのパスタ」は、トマトの旨味が凝縮したまさに畑の味!肉も玉ねぎも入っていないのに、とっても食べ応えのある一皿でした。

「甘とうがらしの詰め物フリット」は、ベーコンとチーズの塩味がいいアクセントに。アツアツのまま頬張ると舌が火傷しそうになりますが、ハフハフしながらビールと一緒に食べるともう最高!

夏を感じるメニューでした。普通サイズの甘とうがらしは、オイル焼きにして塩を振っただけなのに満足度の高いひと品に。「塩は美味しいものを選びましょう」と桑折さん。

いろいろな塩を用意して食べてみるのも楽しそうです。みなさんもトマトと甘とうがらしをたくさん収穫してしまったときは(そうじゃないときでも!)、ぜひ今回紹介したレシピを試してみてください!

馬渕信彦

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